おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「前原ガンバレ!!前原ガンバレ!!」

2009年09月24日 | Weblog


どんより曇り空の朝です。
そう寒くはありませんが、いまにも来そうだなぁ、雨ってば。
予報どおりってことでしょうか。

きのう、おとといと、遅ればせの休肝日でござった。
酒抜きの朝は、寝起きが早いことになっておりまする。
お酒飲まないと、少ない睡眠で十分なのかもしれません。

ところで、「まごわやさしい」をご存知でしょうか。
過日テレビでやっておった「脂肪肝」対策だそうだ。
「ま」は豆、「ご」はゴマ、「わ」ワカメなど海藻類、「や」は野菜、「さ」は魚、「し」しいたけなどキノコ類、「い」はジャガイモなどイモ類。

これを食べておれば、脂肪肝を防げるのだそうだ。
今朝の我が家の朝食、ほぼ完璧に「まごわやさしい」状態なのじゃ!!
美味しくて、健康によい食事、大事だと思いますです。

さて、
「前畑ガンバレ!! 前畑ガンバレ!!」
NHKアナウンサーが20回以上もこう絶叫したのは、1936年、昭和11年のベルリン五輪のことだ。
中高年の皆さんは、たいていご存知じゃけど、200メートル平泳ぎに出場し、銀メダルを獲得した前畑秀子さんの試合での、有名なラジオ実況中継なのだ。
おぢは子供のころ、なんどもラジオでこの録音を聞いた記憶がある。

きのう、国交相の前原さんが、「八ッ場ダム」の視察に訪れて、首長や住民からゴウゴウと非難を受けたとき、これを思い出した。
そう、おぢは「前原ガンバレ!! 前原ガンバレ!!」と心の中でつぶやいたのじゃ。

八ッ場ダムは、本体工事がまだ手付かずだが、すでに全体の7割の公費、税金が投入されておる。
なもんだから、中止するのは、賛成派、反対派双方にとって、かなりたいへんなことになっておるのじゃ。
ではありますが、地元に方にはまことに申し訳ないが、この建設中止は正しい。
そして、今後の民主党政権を占う意味でも大きな意義があるのじゃ。
わるいけど…

ニッポン国では、これまでドンドコドンドコとんでもない不要な公共工事が行われた。
たいていの場合、地元民の多くが反対し、建設後もそれがことごとくうまくいってない実情がある。
サンプルは、なんと言っても「成田空港」だろう。
地元民は大反対し、警察、学生から多くの死者を出して建設された成田空港だけど、いまでも不便なままの空港に過ぎないことになっておる。

いまやアジアの国際ハブ空港といえば、韓国ソウルの仁川国際空港じゃ。
成田は単なるローカル空港に過ぎませんのです。
オーストラリアからご当地にやってくるスキーヤーも仁川空港経由、新千歳空港なのじゃ。

成田空港の悲劇は、旧建設省による大失政のおかげ。
もし、あの時代に政権交代しておれば、あんなムダや多くの死者を出すこともなかった。
残念なことじゃ。

今回の八ッ場ダム問題の根深さは、57年も前から計画が始まって、いまだにダム本体の着工もできないところにある。
かつて、ほとんどの住民が「建設反対」だったにもかかわらず、その後は住民の移転、補償など含め、旧建設省、国交省がどんどこ金をつぎ込んだ。
そして、50年以上の時を経て、住民意識も徐々に変わってきたという背景がある。

しかし、もう当時とは飲料水、農業用水、治水を巡る状況は一変しておる。
そして、政権が交代したことを明確に示す必要もありまする。
もちろん、国交省の役人にですけどね。

国の政策に翻弄された住民の皆さんには、まことに申し訳ないことではありますが、もう不要なものを建設するわけにはいきません。
巨大な箱モノ行政の時代は「終わった」ことを内外に示すときなのですよ。
その典型が、八ッ場ダム、川辺川ダムってこと。

反対派住民への説明、住民対策、地元対策には、建設のための予算を超えるお金を使ってでも、きっちり対応していただきたい。
それが政権党の使命ってことでござります。

前原さんの父親は、彼が中2のときに自殺したという。
この件で、あなたの心労はかさむだろう、しんどいだろう、でも心ある多くの国民は「前原ガンバレ!! 前原ガンバレ!!」なのだ!!