グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「!」がいっぱいの2日間

2018年04月08日 | ツアー
6日(金)〜7日(土)に、伊豆半島ジオパークでガイド修行中のIさんが、バードウォッチングのお仲間と一緒に、ツアーに参加してくれました。

1日目。
三原山は、霧雨が降ったり止んだり…のお天気でした。
ぜひ見ていただきたかった海の向こうの伊豆半島の風景も…

雲の中(涙)
いや実は、すご〜くよく見ると、う〜っすら大室山が見えてはいたのですが(^◇^;)

「晴れ」の予報だったので傘ぐらいしか雨具がないとのことで、コースを短縮することも提案したのですが、お2人は「多少濡れても構わないから歩きましょう」とのことで…

火口展望所までやってきました。

見えそうで見えない火口を潔く(?)諦め、裏砂漠側へ下山。

「今ならでは」の芸術作品の数々を、鑑賞しながら歩きました。

お客様が撮影されているのは、あと少しで❤️になれそうな(?)ハチジョウイタドリの若葉😃


生け花展に出せそうな芽生えもありました😃


新たなナニモノカも見つかりました😃


お客様からは「私たちのところでは、よく丸い石を見つけて目玉にして遊ぶんです」と教えてもらいました。

なるほど〜!
たくさんの個性的な顔ができて、楽しそうですね😃

この日は風がとても弱かったので、ちょっと面白い風景が見られました。

いつもは裏砂漠の強風に乗って猛スピードで飛び去っていくシャボン玉が、フワフワ漂って静かに地面に落ちるので、七色の球が輝いているように見えたのです。

青〜黄色〜赤〜青…と変化する丸い球。

とても綺麗で、みんなで見とれました。

2日目。
お客様の大島訪問の一番の目的は、地層大切断面。(最近ここのリクエストがとても多いです)

歩きながら気に入った場所で写真を撮っていくことになりました。

同じ時間帯でも、見る角度によって色が変わります。

この時は、南側から見た方が明るい色が出ていました。

一番南の端にある、黒い溶岩流の層。

1人のお客様は、工事関係の仕事をされていたそうで「白い縦線は溶岩を割る時に薬を入れた跡」だと教えてくれました。

「へ〜!」と感心していたら…

溶岩の石垣の隙間を埋めたモルタルが「ちょっと緩めだったようだ」とか…


波浮港の古民家が「釘を使わずに作ってあってすごい」とか、いろいろ教えてくれました。

土木技術のミニ講習を受けているみたいで面白かったです😃

ところでこの日、私は生まれて初めて見る光景に出会いました。

波浮港で車の前にいきなりキョン(小型の鹿)が飛び出してきたと思ったら、船に飛び移ろうとして失敗し、海に落ちたのです!

慌てて車を止め「溺れて海の底に沈んでいるキョン」を想像しながら海底を探していたら「キョンが泳いでいますよ」というお客様の声がしました。

「え?」驚いてお客様の指差す方向を見たら、ウミネコたちが群れ飛ぶ下の海面に、小さなキョンの頭が見えました。

港の対岸に向かっています。

車で対岸に移動し海を見たら、船のロープを器用に避けて泳いでいるキョンがいました。


そして私たちを見たとたんUターンして、再び元来た方向へ泳ぎ始めました。


以下2枚は、Iさんに送っていただいたキョンの写真です。



結構波があったのに上手に泳ぐのですね。
スピードもかなり速かったです(驚)

時間切れで最後までは見届けられませんでしたが、キョンは再び陸地を踏むことができたのでしょうか??

…ということで、たくさんの「!」が散りばめられた2日間でした。

ツアーにご参加いただいたIさん、Oさん、ありがとうございました。
またぜひ晴れた日に、火口を見にいらしてください!

(かな)
コメント (8)
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