グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパーク巡り!

2018年04月17日 | ツアー
昨日、神奈川県の二宮町で自然観察をしているグループの皆さんが日帰りで来島。
ツアーに参加してくれました。

リクエスト箇所は、桜株と地層大切断面と赤ハゲ。
ご希望の場所に立ち寄りながら、伊豆大島らしい環境も見ていただこうとコースを考えました。

最初の目的地は桜株でしたが、途中でスダジイの巨木に立ち寄りました。
(大きすぎて根っこしか写っていませんが^^;)

ここで2つの「!」がありました。

1つはイズノシマダイモンジソウの花が咲いていたこと。
(お客様が見つけてくれました)

イズノシマダイモンジソウは秋の終わりに咲く花ですが、この場所では1〜2月になっても花を見ることができます。

でも、4月の半ばすぎに花を見たことはありません。
”これは見に来たお客様を、歓迎しているのに違いない”と不思議な思いで花を見上げました。

2つ目の「!」は、お客様から「ジャゴケはいい匂い」だと教えてもらったことです。
蛇の鱗のようなジャゴケ…指で葉を撫でて匂いを嗅ぐと、爽やかな良い香りがしました。

コケに香りがあるということを考えたことがなかったので、とても驚きました。

道路脇の土手も、熱心に観察されていました。

どこか特別な場所へ行かなくても、どこでも楽しめる方達とお見受けしました😃

そして樹齢800年と言われるオオシマザクラが保護されている「桜株」へ。

ここではまず「マンリョウが大きい!」ということで盛り上がりました。

これは本土からいらした植物好きの方々が、必ず驚かれるポイントです。
(いつか本土のマンリョウを見に行かなくては!)

そして今が旬のウラシマソウも「大きい!」と話題になりました。

花から上に伸びる付属体も「長い!」とのことで、引っ張って観察(笑)
(写真に写っているものの倍ぐらいの長さがありました)

足元の小さな植物から、遠くの風景まで、観察しては教えあっていました。

「このままでは時間が足りなくなるかな?」と思ったら、「さあ、時間ですよ」と声をかけてくださる方が現れて、チームワークに感動しました😃

地層大切断面の小さい版?で、午後の予習をしてから…


三原山へ!

気持ちの良い青空の下、31年前の溶岩流先端までノンビリ歩きました。

コケリンドウや…


フデリンドウなど、小さな花が満開で…


皆さんじっくり観察して、花を愛でていらっしゃいました😃


お昼は、表面が滑らかな溶岩に、思い思いに座って島寿司ランチ❤️


お客様から漬物やデザートを配っていただいて、とても充実したランチになりました😃


下山後は砂防ダムや31年前の元町溶岩に寄ってから、今回の最大の目的である地層大切断面へ!

写真を撮りながら、端から端まで歩かれていました😃

最後は、リクエストの「赤ハゲ」に立ち寄りました。

噴火で積もった「穴だらけの赤い石」を観察したり…

大島の海岸ならではの植物を観察したり…


海を見ながらティータイム❤️

時間がタイトでしたが、最後に余裕を持ってお茶の時間が取れたので良かったです😃

のんびりお茶を飲んでいたら「あ!景色が見える!これ景色が見える石だ!」とお客様。

景色が見える石…なんて素敵な発見なのでしょう!
もちろん私ものぞかせてもらいました。(青空と海が見えました❤️)

そして別のお客様からの「あの植物はなんですか?」という質問で、指さされた方向を見上げてみたら…

黒い丘の上に、小さな緑と赤が見えました。
タイトゴメ(葉っぱがタイ米に似ている草)です。
強い太陽光と海風にさらされながら生きる小さな草が、なんだかとても眩しく感じました。

互いに見つけて教えあう、チームワークの良い皆さんとの半日+αツアー。
とても楽しかったです😃

皆さん「以前は植物メインだったけれど、最近はジオパーク巡りが面白くてたまらない」おっしゃっていました。(これまでに下仁田、銚子に行ったことがあるとのこと)

いつかまた皆さんと、別のジオ物語を楽しんで歩きたいです😃

ツアーにご参加いただき、ありがとうございました!

(かな)
コメント (2)
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