一昨日のブログにも登場したトウゲシバは、花も咲かせず、暗い森にひっそりと生きる、地味〜な植物です。
1年中、花を咲かせることはなく、いちばん華やかな胞子をつけている状態でこんな感じです(白いのが胞子)
三原山で、その姿形が人目を引く「ヒカゲノカズラ(下の写真)」と並んで「原始のシダ」と言われています。
先端が2つに別れ、その先がまた2つに分かれるのが、原始植物の特徴なのだそうです。
このトウゲシバ、古くから「薬」として利用され、記憶力をよくする効果もあるとか?
図鑑などには「森林の、やや湿った日陰に生育する常緑の多年草」と書いてあります。
私も森でしか見かけたことはなかったのですが…
数ヶ月前に突然、裏砂漠の石の下に生えているのに気づきました!
森で生きている濃い緑のトウゲシバに比べて、色も薄いしなんとなく貧弱ですが…
でも、確かにトウゲシバです!
風の弱い薄暗い森の植物だと思っていたものが、風の強い「荒野」とも呼べるような環境に生きているのを見て、超びっくりしました!
そして最近になって、三原神社の横を流れた1986年溶岩の上や…
登山用の遊歩道沿いの溶岩の壁で、ひっそり生えているのを発見したのです!
他の植物が作る、ちょっとした日陰を選んで暮らし始めたようです。
新天地を求めてやってきて、荒地に生きる「力」を身につけたのでしょうか?
こういう小さな植物たちの大きなチャレンジに気づくたび、「生き物って、すごいなぁ〜」と心から思います。
尊敬〜💕
(かな)