グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジンガサゴケ

2020年04月23日 | 植物
3月17日に、その存在に気づいたジンガサコケ。

コケの専門家の方に「柄はこれからもっと伸び、葉は構造色なので、見る角度によって虹色に光ります」と教えてもらってから、何度か通いました。(地面に張り付いているところが、苔の葉っぱです)

4月11日には、「雌器托(しきたく)」と呼ばれる胞子をつけた柄が伸びて「陣笠」というイメージどうりの形に成長していました。


なんとも言えない可愛さでした。

これで葉が虹色に光っていたら、どれほど素敵なのでしょう?

…と考えて、時々訪ねては葉を観察しました。

いろいろな角度から眺めたり、晴れている時や、雨上がりなどに観察しましたが…

残念ながら“七色に輝く葉っぱ”は見られませんでした。

でも、十分綺麗でした😊

そして笠の下(?)の胞子は、だんだん黒く熟し…


なんだか宇宙人のような姿(?)になりました。

上の写真は今日の撮影で、既に胞子を飛ばし終わり、萎れたものも混ざっていました。

見事な群生…美しいです。

この場所は自宅から少し離れているので、近所にないかどうか探してみました。

そうしたら、たくさんの別の種類のコケやシダなどの間に、しっかり生きていました。

ジンガサゴケは、日本全国の湿った地面、山地の岩上、人家の石垣などに生きているようです。

時々は足を止めて、この宇宙人みたいな姿の小さなコケを、探してみるのも良いかもしれませんね。

(かな)
コメント
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