昨日、久しぶりに34年前の噴火で元町近くまで流れてきた溶岩流を訪ねました。

7年前の大雨で崩れた土砂(火山灰)が流れ込む前は、この位置からも黒い溶岩がよく見えていました。今は、オオバヤシャブシなどの木々に、すっかり覆われています。
でも木々をかき分けて進むと、溶岩が見えるのです。

あれ?
何か変です!
ここを訪ねるようになって10年以上、いつもツヤツヤの緑の葉を繁らせていたテイカカズラが、ほとんどの葉を無くしていたのです!

初めて見る光景に、ものすご〜く驚きました!
ちなみに2014年11月24日の写真がこちら。

溶岩の上の赤はツタの紅葉、その奥の緑がテイカカズラです。(この後も時々行っていたのですが写真を探せませんでした💦)
なぜ葉が、無くなってしまったのでしょうか?
不思議でしょうがなかったので、今日もう一度調べに行ってきました。
今日の写真です。

葉がなくなった原因を、考えてみました。
最初、私の頭に浮かんできた考えは3つ。
1・誰かが除草剤を撒いた?(そんなバカな!)
2・ウイルスに感染した?(まさか!)
3・気象か何かの条件の変化で、落葉樹に変身した?(何じゃそりゃ?)
近くでは、小さなスイカズラの葉が結構生えていたので…

除草剤説は却下!(それに、こんな人の来ない場所に除草剤をまく必要なんてないし💦)
近くの木に這い上っているテイカカズラは、緑の葉を元気に生やしているので…

ウィルス説も却下!
岩と岩の隙間など少し凹んだところでは、テイカカズラの葉が残っていたので…

落葉樹への変身説も却下!(笑)
わずかに残ったテイカカズラの葉は、全て少し窪んだところか、ツルの隙間に見つかりました。

緑色のものだけではなく、紅葉したものも残っていました。

そしてテイカカズラの落ち葉は、ほとんど見つかりませんでした。

岩の隙間に落ちているのは、ほとんどが別の植物の葉でした。
ということは、もしや…
キョン(小型の鹿)が全部食べてしまったとか??
よく見ると食べ残しが、あちらこちらに…

でも多くは、丸々食べられていました。

調べている間も、キョンが大声で叫ぶ声が聞こえてきました。

う〜む😅
ちょうど写真を撮り終わった時に、屋久島野外活動総合センターの小原さんから別件で連絡もらい、このことを報告。
小原さんは「テイカカズラはキョウチクトウの仲間だから、かなり毒性が強いはずですよね。でも食圧を受けてない個体群だと毒性は弱くなってるかも」と興味深い意見を聞かせてくれました。
そして島嶼生態系研究会の「伊豆諸島、新島及び神津島における食物連鎖構造の解明と移入動物の影響」という研究の中に、「新島の鹿がテイカカズラを食べていた」という文章が綴られているのを教えてくれました。(なんと研究者は伊豆大島ジオパークと関わりの深い長谷川雅美先生でした!)
数が増え、空腹を満たすため、ついに有毒植物も食べるようになった(と思われる)キョン。
そして、溶岩の上に這うことで30年以上も光を独占していたのに、そのことがあだとなり、葉をほとんど食べられてしまったテイカカズラ。

ここの景色は、この先どんな物語で、塗り替えられていくのでしょうか?
ありのままを、見続けたいと思います。
(かな)

7年前の大雨で崩れた土砂(火山灰)が流れ込む前は、この位置からも黒い溶岩がよく見えていました。今は、オオバヤシャブシなどの木々に、すっかり覆われています。
でも木々をかき分けて進むと、溶岩が見えるのです。

あれ?
何か変です!
ここを訪ねるようになって10年以上、いつもツヤツヤの緑の葉を繁らせていたテイカカズラが、ほとんどの葉を無くしていたのです!

初めて見る光景に、ものすご〜く驚きました!
ちなみに2014年11月24日の写真がこちら。

溶岩の上の赤はツタの紅葉、その奥の緑がテイカカズラです。(この後も時々行っていたのですが写真を探せませんでした💦)
なぜ葉が、無くなってしまったのでしょうか?
不思議でしょうがなかったので、今日もう一度調べに行ってきました。
今日の写真です。

葉がなくなった原因を、考えてみました。
最初、私の頭に浮かんできた考えは3つ。
1・誰かが除草剤を撒いた?(そんなバカな!)
2・ウイルスに感染した?(まさか!)
3・気象か何かの条件の変化で、落葉樹に変身した?(何じゃそりゃ?)
近くでは、小さなスイカズラの葉が結構生えていたので…

除草剤説は却下!(それに、こんな人の来ない場所に除草剤をまく必要なんてないし💦)
近くの木に這い上っているテイカカズラは、緑の葉を元気に生やしているので…

ウィルス説も却下!
岩と岩の隙間など少し凹んだところでは、テイカカズラの葉が残っていたので…

落葉樹への変身説も却下!(笑)
わずかに残ったテイカカズラの葉は、全て少し窪んだところか、ツルの隙間に見つかりました。

緑色のものだけではなく、紅葉したものも残っていました。

そしてテイカカズラの落ち葉は、ほとんど見つかりませんでした。

岩の隙間に落ちているのは、ほとんどが別の植物の葉でした。
ということは、もしや…
キョン(小型の鹿)が全部食べてしまったとか??
よく見ると食べ残しが、あちらこちらに…

でも多くは、丸々食べられていました。

調べている間も、キョンが大声で叫ぶ声が聞こえてきました。

う〜む😅
ちょうど写真を撮り終わった時に、屋久島野外活動総合センターの小原さんから別件で連絡もらい、このことを報告。
小原さんは「テイカカズラはキョウチクトウの仲間だから、かなり毒性が強いはずですよね。でも食圧を受けてない個体群だと毒性は弱くなってるかも」と興味深い意見を聞かせてくれました。
そして島嶼生態系研究会の「伊豆諸島、新島及び神津島における食物連鎖構造の解明と移入動物の影響」という研究の中に、「新島の鹿がテイカカズラを食べていた」という文章が綴られているのを教えてくれました。(なんと研究者は伊豆大島ジオパークと関わりの深い長谷川雅美先生でした!)
数が増え、空腹を満たすため、ついに有毒植物も食べるようになった(と思われる)キョン。
そして、溶岩の上に這うことで30年以上も光を独占していたのに、そのことがあだとなり、葉をほとんど食べられてしまったテイカカズラ。

ここの景色は、この先どんな物語で、塗り替えられていくのでしょうか?
ありのままを、見続けたいと思います。
(かな)