グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

台風から2年7カ月後の、裏砂漠の植物たち

2022年04月29日 | 植物
2019年9月の台風で、風上側(山側)の幹や枝が、飛んできた小石(スコリア)に樹皮を剥がされ、真っ白になっていた裏砂漠の木々たち。

でも、あっという間に若葉を出し

翌年春(6月)には残った樹皮から、すごい勢いで再生を始め

花こそ咲かなかったものの、たくさんの葉を伸ばしていたので、驚きました。

そしてさらに次の年(今から10カ月前)の6月には、残った樹皮側(海側)に葉が集中して、よりいっそう茂り

樹皮が剥がれて真っ白に見えた幹も薄茶色になり

花が、いくつも咲いていたので、さらに驚いたのでした。


そして今年の4月25日。
何人かで見に行ったら…。「あれ? 白い木がない!」

海側にだけ葉が生えている木を探したですが、目の前にあるのは、山側(風上側)にも枝を広げた普通の(?)樹木でした。

不思議に思って近づいて見ると、半分樹皮が剥がれていた枝は、多くが枯れていたり、

折れて地面に落ちていました。


どうやら、昨年いっぱい葉を出して太陽の光を浴び、自分の栄養を作ったので、今年は同じ根っこから新たな若い枝を伸ばし、古い枝は捨てて生きる作戦に切り替えようです。

こうやって、段階を経て再生していくのですね!
植物たちの無駄のない確実な再生方法に、さらに驚きました。

裏砂漠の植物たち、本当にたくましくて尊敬〜❤️

(かな)
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