グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

宝探し、楽しみましょう〜💖

2022年09月02日 | ツアー
昨日、静岡大学の山本隆太氏が、ドイツの地理学の研究者Thomas Hoffmann氏と来島、ガイドをリクエストしてくれました。(山本氏は、一時期、日本ジオパークネットワーク事務局でもお仕事をされていました)

「限られた時間の中でどこを案内しよう?」と考えたのですが、結局決められず…💦
当日、2人に提案、相談しながら決めることになりました。

山は雲がかかって、伊豆大島火山の特徴的な景色は見ることができなかったので、
その代わりに、黒い溶岩が流れた海岸や…

噴火でできた赤い丘に立ち寄り、火山島の風景の中を散策しました。

あれこれお話ししながら回ったので、すっかり写真をとるのも忘れてしまったのですが、「Thomasさんが興味を持たれた伊豆大島の風景」を少しだけ紹介します。

まずはこれ。

道路に干してあった天草です😊
この後、とある食堂で寒天デザートを食したのですが「全然味がない!」と少し驚かれていました。(そう言われてみれば味はないかも…私には独特の歯応えが美味しく感じるのですが…)

スダジイの森が、道路の橋の上から見ることができる風景も、写真を撮られていました。(この写真は、改めて今日撮りました)

「トロピカル!」という感想を聞いて、冬の寒さを知っている身としては少し驚きましたが、確かに濃い緑の葉が隙間なくモコモコ生えている風景は熱帯のように見えるのかもしれません(と同時に、見たことのないドイツの風景を思い浮かべました)

「素潜り漁」のための稚貝を育てている「栽培漁業センター」にも、関心を持たれていました。

お二人とも人文地理(人間と大地の関わりを研究する学問)の研究者の方なので、「地元の産業」や「砂防ダム」などの防災施設も、興味を持って観察されていました。

そして、噴火を繰り返す火山ならではの風景、「地層大切断面」は、もちろん必須訪問箇所!

「フォークが刺してあるバウンムクーヘン」がキュートな、バス停も紹介。

そういえば、バウムクーヘンはドイツのお菓子でしたね😊

実はこの場所に来る前、Thomasさんから「伊豆大島の宝物はなんだ?」と聞かれ、「島ならではの、人の暮らしも、生きものも、みんな宝物だけれど、それをみんなでジオパークの活動で探し続けている」というような会話をしました。(たぶんそのつもり・笑)

Thomasさんから、「できたら塩工場を見たい」と言われたので、地層大切断面前の道路から見下ろせる塩工場(海の精)を見て、その歴史をごくごく簡単に説明したところ、「それは、大島の宝ではないか?」と言われました。
同感です!(海の精さんのHPはこちら
で、この後、塩を買いに行きました😊

とても蒸し暑い1日でしたが、一緒に楽しい時間を過ごさせていただきました。
ガイドリクエスト、ありがとうございました!

そして「何が宝だ?」の質問への答えは、これからもそこに住む人が、みんなで探し続けていくのだろうと思います。
台風や噴火や地震を生き抜きながら、探し続けて行けたら良いなぁ〜と思います😊

(かな)
コメント
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