グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

オオシマハイネズ

2024年12月20日 | 植物
伊豆諸島と、房総半島から東海地方、沖縄や九州南部の島々に分布すると言われるオオシマハイネズ。(正式名称はオキナワハイネズと言うらしい)

普通のハイネズは、北海道、本州、四国及び九州など、日本中の海岸に分布するヒノキ科の低木で、葉先が尖っていて痛いらしいのですが、オオシマハイネズは葉先が丸く、触っても、あまり痛くありません。

オオシマハイネズは、他の植物が生えることができない、海水がかかるような溶岩の上を這ったり

噴火で積もった崩れやすい崖に、垂れ下がっているのを見かけます。

あんまり見事に垂れ下がっていると、ついついショールのように抱えてみたくなり

会いに行くのが楽しみだったりします☺️

一方、ハイネズかオオシマハイネズか見分けがつきいくい個体は、グランドカバーとして様々な場所に、人工的に植えられています。

たとえば、港の駐車場の脇とか

車道の脇。

一番見事なのは、空港の駐車場の周りかも!

あの有名な「地層切断面」の絵が描かれている壁面の上から、垂れ下がっています!

ボサボサの髪の毛みたいに長さに差があるのが、何ともカワイイです。

🤣

熟すと黒くなる実は、今日はまだ緑色でしたが、たわわに実って目立っていました。

(この実の香り、私にはジントニックの香りに感じられます)

場所ごとの葉先の写真を比べてみました。

赤ハゲの個体(オオシマハイネズ)

空港の個体。(少し葉先が尖っています)

港の個体。(これが一番尖っているような?)

植栽された時期がよくわからないのですが、空港の方が先だった気もします(要確認)
もしかしたら…島で暮らすうちに丸くなっていくとか??

さらに赤ハゲの葉先が丸い個体の枝を持ち上げて、裏から写真を撮ってみたら…

あれ? 枝から延びた小さな葉は、先が尖っているような…??

変化したのは表面だけ?
これってもしや「本気出せば、痛い葉も出せるんだぞ。いつでも痛くなれるぞ〜!」っていう意思の現れ??

常に変化する生きものたちは、不思議だらけです。

ちなみに、今日の記事を書くため、ネット上で色々調べていたら、なんと14年前、森林インストラクター東京会のブログに、自分で書いた記事を見つけました! 雄花、雌花の写真も載っています!(興味のある方は、こちらをご覧ください。)

当時のワクワクを思い出して、懐かしかったです。
ワクワクは続行中ですが❣️☺️

(かな)

コメント
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