グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

強風体験ツアー・その1

2024年12月29日 | ツアー
昨日、名古屋経済大学市邨高校のサイエンスキャンプの皆さんと、火口〜裏砂漠を歩いて来ました。
強風&高波で、予定していた熱海からの高速船は欠航だったのですが、東京まで移動して臨時便の大型客船に乗って来島してくれたのです!

昨日は、晴れてはいたものの、(下界の)天気予報は風速12〜13m!
三原山の上は、いつも天気予報の3倍ぐらいの風が吹くので、風速30m越えが予想されました。

誰か捻挫しても無事帰って来れるようにと、ヒートロスにならないように、ストックを3本と温かいお茶を持って、無事を念じながら、いざ出発!

今年3月のツアー(その時のブログ)にも参加して、今回2回目の生徒さんも多く、この場所でもあっという間に…

溶岩丘に登ってポーズ!(何人かが、身長と同じぐらいの長い棒を持っていますが、何に使うかは後で)

ここでは「溶岩トンネルの形が、来年の年賀状に使えるかも」ということも、ちょっぴり話題になりました、

☺️

水はけの良い地面を説明していたら、一人の生徒さんが「泥団子作れないかな?」と、面白いアイデアを出してくれたので実験!

砂粒サイズの伊豆大島の火山灰は水はけが良く、一見して団子風になったものの固まらないので、投げてみたら、あっという間にバラバラになりました💦

ほかにも、まだ地上に残っているキノコ(たぶんキツネノチャブクロ)を押してみて、胞子放出のお手伝いをしたり

あれこれ観察しつつ、38年前の噴火で流れて来た溶岩の上へ。

ここで、生徒さんが手に持っていた棒が活躍しました。

みんなで協力して四角を作り、中の植物を動画と写真で撮影。

学校に帰ってから、どんな植物がどれぐらい生えているか、みんなで調べるとのこと。

強風の中、みんな「寒い〜!」と言いながら頑張っていました。

以前も同様の調査をされた先生は、「前回よりコケが増えている」、「今まで点で存在していた植物たちが、線で繋がって来ている」と教えてくれました。

日頃ツアーで歩いていても、きっちり調べているわけではない溶岩上の植生…。こうやって調べてしっかり記録し、考察することは、とても大切だし、素晴らしいなぁと思いました。

この日は、課題に「植物たちの芽生えの準備の観察」という項目も入っていたので、久しぶりにガクアジサイの冬芽&葉痕を観察。

可愛いヒツジの顔が見つかりました!❤️

この日は火口一周はせず、西展望所で火口見学。

思ったより風が弱く、話もできる状況でした。

西展望所コースの魅力の一つ、空に向かって伸びる真っすぐな道!

昨日も、とても綺麗だったので、先に歩いてもらって写真を撮りました。

😌

そして、この後「相当風が強いだろう」と覚悟していた、風の当たる側の溶岩の塚へ!

予想通り、よろめくような風が吹いていて(私はよろめきました😌)、風速計で測ったら、なんと

44.3mでした!!(強風の中でピースサインの高校生🤣)

風に吹かれすぎて寒いので、トイレの建物で昼食を食べたあとは、早めに下山して裏砂漠を目指すことになりました。
途中の道では、足元にハチジョウイタドリの芽生えを見つけて、冬でも芽をだす強靭さに驚き

生徒さんが見つけた「シン・ゴジラ」に、大いに納得しました!

と、このままでは長くなりすぎるので、下山後の裏砂漠〜樹海の様子は、次回に報告します!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする