グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

神津島からのお客様

2020年12月08日 | ツアー
昨日、神津島で宿を経営されている藤井さん、工藤さんが、お友達と一緒に裏砂漠ツアーをリクエストしてくれました。(勉強のため、伊豆大島の宿やツアーなどの視察にいらしたそうです😊)

まず最初に、西暦838年に神津島から飛んできた火山灰の層(白い線)を紹介しました。 

大島中で見つかり、年代特定の鍵になる「鍵層」として存在している白い線。
皆さんに触ってもらったら、神津島の火山灰と同じ手触りとのことでした!

藤井さんが最初に立ち止まったのは、なんとイガアザミの前でした。


神津島には、こんなに痛そうなアザミはないとのこと。

(伊豆諸島にはどこにでもあるものと思っていたので、驚きました)

続いて藤井さんが拾い上げたのは、サルトリイバラの葉。

大島ではこの葉っぱで草餅を包むことを既にご存知で、「神津島ではカクレミノの葉でお餅を包むんです」と教えてくれました。
呼び名も大島では「かしゃんば」ですが、神津では「かさんば」と言うそう。

2つの島の違いが面白くて、あれこれお話をしながら先に進み…
ちょっと寄り道。

時間もたっぷりあったので、白い溶岩の島からいらした皆さんに、黒くて生っぽい(?)溶岩を見ていただくことにしたのです☺️

近づいて観察タイム。


割れ目火口と近いので、やや大きな火山弾も転がっています。


やっぱり、火山弾はカッコいいですよね❣️☺️


寄り道ついでに更に足を伸ばし、マグマのしぶきが積もってできた造形を眺めつつ…


最近密かな(?)マイブームのこの場所で、1回目の休憩タイム。


この日もススキがゴージャスに輝いていました!

神津島にはススキが少ない(ない?)のだそうで、皆さんススキの風景に感動されていました。
(神津島は最後の噴火が1200年前だから、ススキが少ないのかも)

人影モデルを頼まれて、私自身もススキの中に立ちました。

どんな写真が撮れたのでしょう〜?(上の写真は工藤さんからいただいたものです)

工藤さんは「コケが大好き」だそうで、何度かコケの写真を撮影されていました。


「スマホの“ビビッド”にすると綺麗な写真になる」と聞いてチャレンジ!

☺️

裏砂漠では、シャボン玉遊びで盛り上がりました〜☺️


最後に、江戸時代に流れた溶岩の上の森の中へ入りました。
ツアー終了後に工藤さんからいただいた写真には、森の中の風景がたくさん写っていました。

マグマのしぶきでできた大きな岩に、ニョキニョキ木が生えている風景。


中が空洞の溶岩チューブ。


台風で倒れたイヌツゲ が、勢いよく再生している姿。


「かつて溶岩トンネルだったのではないか?」と言われている通路。

写真を見て、黒い溶岩が流れた森の風景を楽しんでくださっていたことがわかり、嬉しかったです☺️

ところで今回、ツアーに参加された藤井さんのお宿は「旅館ふもと屋
工藤さんのお宿は「菊乃屋

大島まで勉強に来てくれた熱心なお2人のお宿なら、きっと快適で素敵な時間が過ごせるはず!
神津島に行く予定がある方は、利用されてみてはいかがでしょうか?
(私も行きたい〜!!)

(かな)
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