グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ゲゲゲのゲジ

2010年05月07日 | 
 トップ画像は、一昨日、子どもの日にちなんで撮ったカシワの木の枝です。右下に細長く垂れ下がっているのが、雄花序です。同じブナ科のスダジイの花と似た感じですね。まだ、葉は薄く、やわらかいので、餅を包むのには適しません。旧暦の5月5日(6月中旬)になれば、葉が厚くしっかりするので大丈夫です。葉のみどり色が良いですね!

 みごとに晴天の続いた連休でした。まだ、明後日まで休暇を楽しむ方々もいらっしゃるようですね。うらやましい! 今日の大島は昼過ぎから雨になりました。雨で屋外での自然観察に行く気が起きない時には、屋内で観察できるものを探しましょう!? その点でも大島は、打って付けです(笑)。



ゲゲゲのゲジ

 何年か前、岡田地区の戦争遺跡を現地調査にいった時、半地下構造のトーチカ(基地跡)の天井一面に、このゲジゲジがいて驚きでした。暗くて湿度のある場所で、冬は暖かい所が好みなんですね。住宅の床下だけでなく、浴室やトイレなどにも出没します。
 ゲジが和名(漢字もある!)で、ゲジゲジは俗称なのですね。大島には、体が4センチ近いものもいますよ。長い足は、捕まえようとすると、すぐに取れてしまいます。小虫を捉えて食べ、ヒトに害はありません。
 たくさんいる所へ、ご案内できます(笑)


ムムムのムカデ

 しばらく玄関に置いておいた長靴を履いたら何か違和感があり、あわてて脱いだことがありました。大きなムカデでした! 居心地よくて、ぐっすり眠っていたのでしょうか、噛まれずにすみましたが、ゾッとして、それ以来、靴は逆さにして振ってから履くようにしています(笑)  
 ムカデ(百足)もゲジ同様に、唇脚類の節足動物です。これは、頭部が茶褐色をしているトビズムカデのようです。鳶色の頭でトビズ。頭部に1対の触覚と大顎(あご)があり、大顎から毒液を注射して小虫を捕って食べます。黄色っぽい足が21対。
 この個体は、5センチほどで、特大のものより、このくらいのサイズのに噛まれると痛いらしいですが、本当でしょうか?! いろいろ経験を積んだ方がいらっしゃるんですね(笑)
 大島の特大サイズは、15センチくらいでしょうか。


ヤヤヤのヤスデ

 ゲジやムカデに比べると出会う機会が少な目なヤスデです。やはり暗く湿った場所に集まりますが、落ち葉や朽ち木の下に潜んでいることが多いからでしょうか。
 ヤスデは、なぜか馬陸と書くのですね。こちらは、倍脚類の節足動物。1節に2対ずつ歩脚があるから倍脚。胴は20節に分かれているから、40対で80脚ですか! 全国にいるヤケヤスデでしょうか。 物に触れると、巻曲して円くなり臭気を放つそうですが?!
 逃げられてしまいました。



お口直しの今日のオマケ。

 昨年11月下旬に薪(まき)に付いているサナギを見つけました。すでに、腹の先が枝から取れていたので、セロファンテープで止めて、立てかけて置きました。


 そして、昨日の朝、起床して窓のカーテンを開けかけたところ、羽化したばかりの素晴らしくキレイなキアゲハが窓枠に止まっていました。
 

 キアゲハの春型のオスでしょうか。ナミアゲハとの違いは、前ばねの外べり沿いの黄色紋が大きいこと、前ばね基部の黒色紋が広いこと。幼虫の食草は、セリ、ミツバ、ニンジン、アシタバも食べるので害虫になりますか?! いくらキレイでも。

 わがガイドチームでは、ひそかなブームで、チョウ・ガ・ハチまでも手乗りにして楽しんでおります(笑)。変な趣味も、こんな具合に美しいチョウならいいですね! 

 上の3種は、手乗りにしたくなかったもので・・・。


(なるせ)


 【後記】NHKの朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」が始まりました。
  マンガ家水木しげる氏とお連れ合いをモデルにしたフィクションとか。
  このドラマの原作本に関係して、
  『ゲゲゲの娘、ラララの娘、レレレの娘』とかいう対談集(?)がでているそうな。
  ゲゲゲはゲゲゲの鬼太郎で、水木しげる。
  ラララは鉄腕アトムの主題歌の冒頭部で、手塚治虫。
  レレレは天才バカボンのレレレのおじさんで、赤塚不二夫。
  ということらしい。

  これにあやかって、今回は「ムムム」と「ヤヤヤ」も登場してもらいました。


 
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