昨日午後、京都造形芸術大学(学長は日本ジオパーク委員会委員長の尾池先生!)の通信学部の皆さんと森~溶岩流~裏砂漠を往復しました。
中秋の名月を大島で楽しもうと、訪ねてくれました。
現在アポイ岳ジオパークでガイドをされている伊豆大島出身のKさんが、大島を奨めてくれたようです。今回のツアーには、北海道からの参加です。

Kさん、草餅を包むサルトリイバラの葉について解説してくれています。
(解説聞きながら、なんかガイドツアーに参加したようなお得な気分でした~笑)
みなさんの年齢は40~80歳代、出身地は日本各地….
個性あふれる方々から、色々なことを教えてもらいました。
たとえばミツバアケビの実を見つけた時…
山形出身の方から、地元に伝わる調理方法を教えてもらいました。

「マイタケやクルミを刻み、味噌や砂糖と混ぜてアケビの皮に詰め、糸で巻いてフライパンで焼く」のだそうです。苦いけれど美味しいとか…いつか食べてみたいです。
染色を学んでいる方もいて、オオバヤシャブシでの染めの話しをしていたら、ハチジョウイタドリも染料になるのだと教えてくれました。ピンク~茶色に染まるのだそうです!(今度、試さなくちゃ)
皆さん次々に、様々なものを発見して質問してくれます。

「これ、何ですか?」の声に、みんなで集まって観察しながら歩くのが楽しかったです。
「?」と思うものだけではなく「!」も、いくつも見つかりました。
「!」の代表はこちら。

溶岩の隙間から生えて、花を咲かせるハチジョウイタドリの姿です。
「たくましいね~」byみなさん。
「これ、かわいい!」と褒められていたのがこちら。

妙に均整のとれたアシタバの花でした。
今回のツアーの最高齢は85歳のUさんでしたが、途中で休憩しながらも軽やかな足どりで全行程を一緒に歩きました。

溶岩ザクザクの斜面も、樹海の溝も、しなやかに確実に…。
スバラシイです!
折り返し地点の裏砂漠では、みんなで寝転がって海と空を見つめました。

Uさんが「85年生きてきて、こんなキレイな景色、見たことない」と、ニコニコしながら語ってくれました。
他の方から「Uさん、いつも今日が一番だもんね。『昔は良かった』って、一度も言ったことがないもんね。」と声がかかります。それを受けて「あら、だって、いつも今が一番だもの」とUさん。

裏砂漠の広い広い景色の中でこの会話を聞いた時、心の中にジンワリと暖かいものが沁み込んだだような気がしました。
Uさんは何十年も家族の介護を続け、70代半ばで自由な時間ができるようになってから、京都造形芸術大学で学びはじめたそうです。
「いつも今が一番」…私も、そんな気持ちで生きたいなぁ。
ところで、この日のツアーは歩きはじめに、こんな会話がありました。
「この道(森から裏砂漠へ抜ける道)は何と言うのですか?」
「名前がないんですよ。ぜひ皆さんでつけて下さい。そうしたら明日からその名前で呼びますから」
「哲学の先生と一緒だから『哲学の道』とか?でも、ありきたりかなぁ」
結局、名前は決まりませんでしたが、裏砂漠で“哲学”を感じたこのコースは、本当に「哲学の道」という名前がピッタリくるような気がしました。

これから先のツアーでは「今日が一番」を感じながら、この道を歩きたいと思います。
京都造形芸術大学のみなさん、楽しいツアーをありがとうございました。
(カナ)
中秋の名月を大島で楽しもうと、訪ねてくれました。
現在アポイ岳ジオパークでガイドをされている伊豆大島出身のKさんが、大島を奨めてくれたようです。今回のツアーには、北海道からの参加です。

Kさん、草餅を包むサルトリイバラの葉について解説してくれています。
(解説聞きながら、なんかガイドツアーに参加したようなお得な気分でした~笑)
みなさんの年齢は40~80歳代、出身地は日本各地….
個性あふれる方々から、色々なことを教えてもらいました。
たとえばミツバアケビの実を見つけた時…
山形出身の方から、地元に伝わる調理方法を教えてもらいました。

「マイタケやクルミを刻み、味噌や砂糖と混ぜてアケビの皮に詰め、糸で巻いてフライパンで焼く」のだそうです。苦いけれど美味しいとか…いつか食べてみたいです。
染色を学んでいる方もいて、オオバヤシャブシでの染めの話しをしていたら、ハチジョウイタドリも染料になるのだと教えてくれました。ピンク~茶色に染まるのだそうです!(今度、試さなくちゃ)
皆さん次々に、様々なものを発見して質問してくれます。

「これ、何ですか?」の声に、みんなで集まって観察しながら歩くのが楽しかったです。
「?」と思うものだけではなく「!」も、いくつも見つかりました。
「!」の代表はこちら。

溶岩の隙間から生えて、花を咲かせるハチジョウイタドリの姿です。
「たくましいね~」byみなさん。
「これ、かわいい!」と褒められていたのがこちら。

妙に均整のとれたアシタバの花でした。
今回のツアーの最高齢は85歳のUさんでしたが、途中で休憩しながらも軽やかな足どりで全行程を一緒に歩きました。

溶岩ザクザクの斜面も、樹海の溝も、しなやかに確実に…。
スバラシイです!
折り返し地点の裏砂漠では、みんなで寝転がって海と空を見つめました。

Uさんが「85年生きてきて、こんなキレイな景色、見たことない」と、ニコニコしながら語ってくれました。
他の方から「Uさん、いつも今日が一番だもんね。『昔は良かった』って、一度も言ったことがないもんね。」と声がかかります。それを受けて「あら、だって、いつも今が一番だもの」とUさん。

裏砂漠の広い広い景色の中でこの会話を聞いた時、心の中にジンワリと暖かいものが沁み込んだだような気がしました。
Uさんは何十年も家族の介護を続け、70代半ばで自由な時間ができるようになってから、京都造形芸術大学で学びはじめたそうです。
「いつも今が一番」…私も、そんな気持ちで生きたいなぁ。
ところで、この日のツアーは歩きはじめに、こんな会話がありました。
「この道(森から裏砂漠へ抜ける道)は何と言うのですか?」
「名前がないんですよ。ぜひ皆さんでつけて下さい。そうしたら明日からその名前で呼びますから」
「哲学の先生と一緒だから『哲学の道』とか?でも、ありきたりかなぁ」
結局、名前は決まりませんでしたが、裏砂漠で“哲学”を感じたこのコースは、本当に「哲学の道」という名前がピッタリくるような気がしました。

これから先のツアーでは「今日が一番」を感じながら、この道を歩きたいと思います。
京都造形芸術大学のみなさん、楽しいツアーをありがとうございました。
(カナ)