グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夏の終わり

2013年09月10日 | 今日の大島
朝夕の気温が下がり、かなり過ごしやすくなってきましたが
美しい音色を奏でる虫の声は、健在です。

「夏にナイトツアーで何度も通った場所の虫達は、どうしているだろう?」と気になっていました。
「昼と夜では見られるものはどう違うんだろう?」ということも知りたいと思いました。

それで今日は昼と夜の2回、同じ場所を観察する計画をたてました。
ところが…ビックリ!

現場はキレイに草刈りされて、虫達の楽園のようだった草が全て無くなっていたのです!
ナナフシや、キリギリスの仲間やバッタやカマキリはどうしたのでしょう?

「みんなうまく逃げられたんだろうか?『なんだ、なんだ?』と思っている間に、草ごと刈り取られてしまったんじゃ?」ちょっと寂しい気持ちで、道路脇の観察をはじめました。

薮の奥に巣を張っていたジョロウグモは生き残ったようです。

もしかしたら力が弱くて、虫が飛び交う道路のすぐわきには巣を張れなかったクモだけが生き残れたのかもしれません(妄想~)

笹の根元から“ツルボ”が顔を出していました。
立派にキレイな花を咲かせています。

草刈り前には日が当たらなかったであろう場所です。
もっと明るい場所が好きなのかと思ったら、結構光がなくても平気なんですね。

イチモンジセセリ。

まあ、蝶や蛾は飛べるから草刈りなんて何のその、だろうけれど…。

おお!私の好きなロウ物質を身にまとった幼虫!(アオバハゴロモでしょうか?)
なんか変な格好…

足、伸びてますよ~。
弱ってるの??

夜も同じ場所に行ってみました。
生き残っていたナナフシの子ども。

合計2匹発見。
草刈り前の10分の1に減ったような感じでした。

フキバッタもカマキリもキリギリスの仲間も、1匹も見つかりませんでした。
無事逃げられたとしても、もう食べる草がないからなぁ。

雨でピカピカに光る地面をミスジマイマイが何匹も這っていました。

触覚を長く前に突き出し、ヤル気満々な感じでした!

大人も子どもも夢中になって虫を探した島の道。
来年も虫達が戻って来ますように!

最後にお知らせです。

明日の午後7時から9時まで,開発総合センターでジオパーク研究会4班主催の勉強会が開かれます。火山島伊豆大島の水事情をみんなで学ぼうというもので、4班メンバーで朗読劇を演じ、その後2人の島民から昔の水の苦労話を聞く予定です。

今まで2回集まって練習しました。
これは昨日の練習風景です。

島内の方でお時間のある方は、ぜひご参加ください~。

(カナ)













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大島散歩

2013年09月09日 | 今日の大島
今朝は涼しい。
桜の葉が散り始め
マテバシイの団栗も落ちて車にひかれて居ます
土の上に落ちれば芽を出すことも有るのでしょうが、ここでは無理でしょうね



クズの花達も散って道を飾っていました


ミズヒキも出始めなのか、心なしかいつもより頼りない様な…



こんな実が成っています。何だかわかりますか?


花はこれです    ハマナタマメでした。
仲間が実を食べてみましたがこれがなかなか美味しい。家で茹でて食べてみると幾つか取って行きましたが、どうなったでしょうか?(ナタマメは本来莢を食べます。福神漬に入っている物です)


シュスランも花が咲きました。これはオオシマシュスラン(山の溶岩流の隙間のシュスランも花をつけていました)


港には船が繋いであって

え~ こんなに小さかったの!


ハマゴウは最後の花達を懸命に咲かせて種をつけていました。今年はこの種を集めて香りを楽しもうかな…  (この種で枕を作ると安眠できると聞いたことが有ります)

大島のみなさん家の周りに有る自然を楽しんでみてくださいね。山も森も楽しいし、勿論、大島以外でも沢山沢山楽しいことが有ると思いますので見つけてみてください(しま)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピース!

2013年09月08日 | 今日の大島
今日は2組のお客様と、スノーケリングにいく予定でした。

しかし朝7時に私の携帯メールに「落雷アラーム」が届きました。
なにやら10時から11時ごろに少し厚めの雨雲が近づいてきそうな予報。

海を見に行ったら、黒い雲が南西方向からこちらに近づいていました。

時々空からゴロゴロという音が聞こえてきます。

雷の下の海面を泳ぐのは避けたいです。
(何度も海に落ちる雷を見ているので…)

で、お客様に、天気予報が当たれば少し強めの雨が降る可能性があること、雷が近づいたら車の中で待機する可能性があることを伝えました。

1組はキャンセル、1組は「雨でも行きます」ということでツアーに参加。
たくましい(?)お2人は、自転車持参で島に来ていました。

さすがアウトドア派。
悪天候に負けません。

今日のスノーケリングポイントは“秋の浜”

沢から海に流れ込んだ溶岩にコンクリートを流し、海水浴やダイビングに利用する…
火山島らしい風景です。

砂浜がないので、海に入る時は…

ジャンプ~!

「人の顔をした溶岩の前で写真撮りましょう!」ということで、波打ち際近くまで泳ぎました。

同じ表情の“顔”が3つ。
人も溶岩も笑ってます!

今は1年のうちでも最も水温が高く、生物も豊富な時期。
「色んな魚がいるね。」とお客様。

青い色がとても鮮やかな、若いソラスズメダイ達がたくさん群れていました。

すごくキレイで、いつまで見ていても飽きません。

水中でピース!


水面直下でもピース!


夢中になって遊んでいたら、雨雲はなくなり青空に白い雲が浮かんでいました。

雷はどこへ?(笑)

最後は梯子を使って溶岩を登ります。

暖かくて楽しい海でした。

ところで、問題です。

今日のブログには、ピースがいくつ、あったでしょう?


(カナ)








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セイタカシギ 2

2013年09月07日 | 
またまたセイタカシギです。
でもちょっと↑の個体、先日のセイタカシギと違うと思いませんか?

昨日の朝見に行くと2羽になっていたのです。

手前が先日の個体、奥が新参者。
脚の色が全然違いますね。



それと翼の違い。
後縁が白いのが幼鳥の特徴のひとつです。
奥の鳥は白くないことから成鳥だとわかります。
新参者は成鳥(たぶんメス)でした。



成鳥はたびたび幼鳥に追いかけられていました。
セイタカシギ、縄張り意識が強いのでしょうか?
繁殖地ならともかく旅の途中の休憩地では仲良くすればいいのに・・・


昨日はチュウシャクシギも見られました。

うぅ・・・こっち気にしてるよ。
写真撮るだけだから!

この秋はたくさんのシギチに会えるといいな~。

オマケは今朝のアカボシゴマダラ。

すんごい新鮮でした。

                        がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北ジオパークフォーラム・ジオツアー

2013年09月06日 | 火山・ジオパーク
今日は表題の半日ツアーに参加しました。

訪ねたのは慧日寺資料館。

慧日寺は平安時代のはじめ、徳一という僧によって磐梯山を望む山麓に作られたそうです。

磐梯山という山の名前は、亡くなった人の魂は,会津盆地側にある羽山から山に登り、岩の梯子である磐梯山から空に上がっていく、といういわれだそうです。

山岳信仰の場になった7世紀はじめに地質的には証拠が残らないほどの小規模な噴火があったそうで、いわれは違っても火山と宗教はつながりが深いんですね。
(同じ信仰の山である月山の月山マイスターでもある中川さんに、教えてもらいました)

資料館は,昔の寺を掘り出し再現したもので,寺ではないとのことで仏像の写真と…


掘り出されたのと同じ位置に、当時と同じ種類の石が敷きつめられていました。


ガイドさんが昔の写真を見せてくれました。

石はみんな火山の石とのこと。

敷地内に、わき水もありました。
山にふった雨水が地下に浸透し40年ぐらいかけて、この付近に湧き出ているとのこと。

きっと火山の水はけの良い溶岩の隙間をゆっくり通り抜けて、長い距離を移動して来たのでしょう。
とても美味しい水でした。

発電所にも立ち寄りました。

猪苗代湖から流れる水を使って、水力発電が行われているようです。
複数の発電所があるとのことで、水量が豊富なんですね。

2つの断層と磐梯山に囲まれたところに、4万年前に表磐梯の山腹が崩れ落ち、谷を埋めて猪苗代湖ができたと考えられることが、最近のボーリング調査でわかってきたそうです。

今の暮らしは,昔のジオにつながっているんですね。

噴火による岩なだれが、線路の脇で見られるようになっていました。


過去の噴火が作った風景の中に今の暮らしがあります。


バスの車窓から眺める、民家の庭先にも…。

ビックリの風景がいっぱいの磐梯山でした。

(カナ)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北ジオパークフォーラム

2013年09月05日 | 火山・ジオパーク
表題のフォーラムのため、磐梯山ジオパークに来ています。
内容は、このチラシどおり。


会場の様子はこんなかんじでした。


小泉武栄先生の基調講演のあと、問題提起という形で20分間、話しをさせていただきました。

今回の話しの前に「私は何を思ってガイドをしているのだろう?」と考えてみました。
そうしたら…

「火山はスゴイ!」「火山は楽しい!」「風も波も植物も動物も人間も、みんな火山と“かけひき”をしている!みんなジオでつながっている!」
そんな発見の数々を,お客様と一緒に楽しみたいなぁ、と思ってガイドしてるのではないかと感じました。

で…

火山がどんなにスゴくて、楽しくて、全てのものと“かけひき”しているかを、まとめてみました。
各地のガイドさんの簡単な紹介や、先日のガイドセミナーで「なるほど!」と思った内容なども、お話ししました。

最後に東北ジオパークの皆さんに向けての思いを…

これを見て「同感!」と思ってくれた人がいたら、嬉しいのですが…。

さて、私の発表のあとは6地域のジオパークの紹介とガイドの取り組み発表がありました。

日本最大の干拓事業によってできた,日本で一番新しい自治体、男鹿半島・大潟ジオパーク。

地震や噴火が地面を作るのではなく、人が作ったというところがスゴイです。

温泉の滝があったり、地獄と呼ばれる風景から三途の川が伸びているゆざわジオパーク。

いったいどんな所でしょう?

ブナ林の保護活動からスタートし、ガイドを通してその価値を伝えることで開発を止めたという八峰白神ジオパーク。

自然保護からジオパークに入る、という観点が新鮮でした。

東日本大震災の被災をうけながら、そのことに向き合ってガイドをはじめた三陸(ジオパーク申請中)

発表者の住まいのある大船渡には、伊豆大島から送られたヤブツバキの木がスクスク育っているそうです。

地滑りを繰り返しながら、山の形を変えて来た栗駒山麓(ジオパーク構想)

巨大地滑りの写真は衝撃的でした。

125年前の噴火による岩なだれで、200人以上の犠牲者を出した磐梯山ジオパーク。

今回のフォーラムの主催者です。

6カ所の発表を聞いて、自然保護と震災からの復興という全く違う立場から、ジオパークを進めようとしているということが印象的でした。

始まりは別々の方向でも、こうやってみんなで意見交換をして互いのことを知ることで、ジオを土台にした共通のものを作っていけるとしたら…ジオパークってやっぱり、大変だけれど面白い仕組みだなぁと思いました。

フォーラムの後の懇親会では、東北ジオパークフォーラムに参加された皆さんと、いっぱい語れて楽しかったです。

日本のジオパークを支えるのは一人一人の思いと、互いを理解し協力しあうネットワークなんだなぁと思いました。

(カナ)

PS.本日の写真の大半は、中川和之さんにお借りしました。
ありがとうございました!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セイタカシギ

2013年09月04日 | 
出会うのは10年振りくらいでしょうか?
また大島で会えるなんて感激です。
昨日の朝、沢が海に流れ込んでいる場所で見つけました。
名前の通りの背高さんです。










興奮して写真たくさん撮っちゃいました。











羽の様子や脚の色からまだ幼鳥のようです。
見ている間中(1時間ほど)動き回って食べ物を探して食べまくっていました。



すらりとした後姿。
実にうらやましいぞ・・・と。



羽繕いを期待したんですがこれだけでした。



あまりの脚の長さにびっくりしているイソシギ。
お互い初めての出会いかもしれません。


今朝も見に行くとまだいました。

ここでたくさん栄養付けて無事に旅を続けてくれることを願います。


                               がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

島ガールツアー in 裏砂漠

2013年09月03日 | ツアー
昨日、島ガール21名の裏砂漠ツアーを嶋田と2人で案内しました。

今回は,初日に「Tokyo artislands国際美術展」を見学して,2日目は体験ダイビング、裏砂漠ツアー、新島観光、フリープランの4つに分かれるという企画でした。

「裏砂漠は霧なのでは?」あまりに濃霧だったらツアー時間を短くして、室内で動画を上映しようかとプロジェクターやスクリーンを車に積んで出発しました。

出発前の風景です。

やっぱり三原山は雲の中。
でも風で雲が流れているので時々ワ~っと晴れて、晴天の時より躍動感のある景色が楽しめるかも…。

安全のため、店からダイビング用のリストコンパス(大きくて見やすい)を2個持って来て、ガイドが装着しました。いつも携帯しているミニコンパスに追加し、結局コンパスは2個もって歩きました。

森を抜け、草地を抜け、ゴツゴツ溶岩地帯で“溶岩アート”さがし。

私のチーム、噴火しています!(笑)

足もとにはネジバナとハチジョウイタドリの花束。

小さな花だけれど、見事ですね~。

裏砂漠の北の端で休憩タイム。

これだけ広い景色の中でのジャンプ、気持ちが良さそうです。

さて休憩の後は、噴火でふりつもった黒い山「櫛形山」を目指しました。

山は霧に包まれて姿を消したり、また現れたりを繰り返していました。

山のふもとにある大きな溝の中に入っていきます。


通称「よっこらしょ」の岩を1人ずつよじ登り…


「岩の庭園」という表現がピッタリの景色を抜け…


真っ白い霧と風の中を、櫛形山頂上を目指しました。

島ガールたちの髪の毛が、風の強さを物語っています。
女子のみ23人(ガイドも入れて)でこの景色の中を歩いているのが、なんとも素敵です(笑)

無事、山頂到着。

白くて何も見えない~。
でも島ガールは元気です!

「あ!見えて来た!」

一瞬ですが、みんなで歩いた「大きな溝」も見えました。

激写~。

みんな、風の中笑ってます。
たくましいです。(すばらしい~)

下山をはじめたら、雲が途切れて海が見えました。

「ウワ~!キレイ!」

最後の休憩地点で、前回の島ガール同様「円」を作ってみました。

こんな自由な格好ができるのも“島ガール”ならでは!

そして最後の樹海では「伝言ゲーム」にチャレンジしました。
コースが狭く1列でしか歩けないので、前から後ろに伝言することにしたのです。

一番正確に後半チームまで伝わったものは…

「もうすぐお昼ごはんです」の一言でした(笑)

元気な島ガールの皆さんと歩けて,楽しかったです。
ありがとうございました!

(カナ)

PS,9月1日にツアーをご利用いただいたK様
ツアー写真、今回のブログに載せきれなかったので掲示板にはっておきます。
http://6715.teacup.com/gscyama/bbs
ご利用ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナガサキアゲハがやって来た

2013年09月02日 | 
アゲハ蝶はたびたびやって木の周りを飛び回り、卵を産み落としていきます。しかし、シャッターチャンスと頑張ってみてもなかなか撮らせては貰えない。


今日は良いかな?(写真の4分割した右上の中央の黒いの 動画ならすぐわかるのにね)


ほら、止まった(これは月桂樹の木です)


尾をまげて卵産みました。


クリーム色の卵がくっついています(真ん中です)
でも、なぜ木の枝に産むのだろう?


何日かすると こんなのが生まれてきます。

 
新芽にも、古い葉にも、枝にもこのレモンの木には何か所にも産んで行きました。隣の椿や月桂樹の木は捜しても皆無でした(まあ当然でしょうけど)

この蝶子さん私が写真撮っても逃げて行かないし、卵の写真を撮ろうとピント合わせに必死になっている時私の頭の周りを飛び回り 頬に羽根が触れるほどでした。私をけん制しているのか それとも、去年私が羽化させたあの子だったりして…(しま)

コンパクトデジカメではピントがなかなか合わなくてごめんなさい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊豆大島、ばんざい!

2013年09月01日 | 海の生物
ナイトツアーでウミガメの産卵に出会ったのは、今年の7月13日のことでした。 翌14日には、島でウミガメを研究しているグループが卵を確認し、踏み荒らされないように柵で囲ってくれました。

そして産卵から49日目の昨日、研究グループの成瀬氏から下記のようなメールが届きました。「本日夕方、ウミガメの巣穴調べをします。台風15号の影響で冠水や卵の流出が心配されますので、早めに行うことにしました。生きている子ガメは見られないかも知れません。」

案内のあった時間に少し遅れて浜に着くと、たくさんの人が集まっていました。

太陽がかなり傾いて、あと30分ほどで水平線に沈みそうでした。

調査は既に始まり、卵が堀り出されていました。

まだ卵の中に残っていた子ガメは、一度箱に集められます。
子ガメ達は箱の中で、海に向かって進もうとしているようでした。

記録をつけていた方に、調査票を見せてもらいました。

こうやって10年以上、データを積み重ねているんですね。
地道な活動、素晴らしいです。

メモも見せてもらいました。

この日の見学者、111名!
ウミガメの卵と同じぐらいの数です!(笑)

子ガメは巣穴から自力で歩いて海に到達する必要があるそうです。成瀬氏がウミガメを歩かせはじめたら、見学の人たちが両側に並び、あっという間に「海への道」ができました!

ウミガメ達は次々に海を目指して歩いて行きます。

ヨイショ、ヨイショ!
時々、ひっくりがえりながらもまた起き上がって海に向かいます。

体の割に、目とヒレが大きいです。

もうすぐ海です!

うまく波に乗って、海にでられるでしょうか?

波が来ました!

この時の波では陸に引き戻されてしまいましたが、また起き上がって海を目指し…
3回目の波で海へ旅立ちました。

そういえば、ちょうどこの場所で、産卵し終わった親ガメが海に帰っていくのを見送ったのでした。
あの時、親ガメが大変な思いをして産んだ卵から、こうして新たな命が生まれて旅だっていくなんて…

もう、感無量です。

この日集まっていた何人かの人と、話しをしました。
そこで聞いた話…。

「地元の消防団員に団長から『海岸の監視の時に、ウミガメの卵の無事を見守るように』という指示があった。」「卵が気になって毎日巡回して、暑いとネットをかけたりして様子を見ていた」

それぞれの人の思いを乗せて、ウミガメ達は海に向かったのですね!
ウミガメの卵をみんなで見守り、そして子ガメの旅立ちを皆で見送れる島って最高です!

保護柵をすると「ここに卵があるよ」と教えることにもなる訳ですが、卵がいたずらされることもなく、カメ達が巣立てるということも素敵だと思います。

そして10年以上、ウミガメの調査や保護活動を続けている人々の存在も…。
いつものことながら本当に、宝物がいっぱいの島だなぁって思います。

伊豆大島、ばんざい~!

(カナ)








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする