スイレン
2010-07-16 | 草花
先週、愛知県森林公園の観察会に行ったら、もう終わったかと思っていたスイレン（睡蓮）が咲いていた。去年も一昨年も少し遠出してスイレンやハスを撮りに行ったのだが、今年はどうも出不精になってしまい、結局は何処にも行かなかった。
ノカンゾウ（野萱草）もヤブカンゾウ（藪萱草）も学名をそのまま使ったヘメロカリスの仲間だ。ノカンゾウは一重咲きで、ヤブカンゾウは八重咲きだそうだが、同じヘメロカリスでも、トウカンゾウ（唐萱草）やニッコウキスゲ（日光黄菅）も一重咲きのようだからややこしい。他にも交配された園芸種もあるだろうから、結局はあまり区別が付かなくなってしまう。
名前が判らないが、大きな黒いハチがヘメロカリスの蕊に挟まって「助けてくれ～ぇ」と叫んでいるようにも見えた。暫くして飛び去ったが、花にとっては、花粉をいっぱい躰に付けて行ってくれる虫は大歓迎だろう。
花にはいろんな虫が集まってくるが、彼らに遭遇すると、花をそっちのけで虫の方を追いかけてしまう。動くものは写真に撮りにくいとはいえ、見ていると飽きないし変化があって面白いので、どうしてもついそちらに目が奪われる。蜜蜂はたくさん来ていたのに、この日はたまたまなのかもしれないが、蝶は全く飛んできていなかった。この花の色が好みではないのだろうか。
ノウゼンカズラ（凌霄花）がちょうど今あちこちの公園や民家の生け垣などで盛んに咲いている。涼しさを感ずるような花ではないが、ヒマワリと同様に、暑い夏に相応しい花だと思う。よく目にする花の大きいノウゼンカズラは中国原産の蔓性植物だそうだが、花がやや小さく細長い形をした北米南東部原産のアメリカノウゼンカズラというのもあって、たまに見掛けることがある。
愛知県森林公園の湿地で見掛けたハッチョウトンボ（八丁蜻蛉）だ。日本最小のトンボだそうで、おそらく世界でも最小の部類に入るトンボだと言われている。何ぶんにも小さいので、目を凝らしてよく見ていないと見逃がしてしまうほどだ。望遠レンズで撮ったので大きそうに見えるが、体長は2cmもないくらいだと思う。1円玉の直径が2cmだから、それと同じくらいだろうか。直径2.4cmの10円玉には全体が隠れてしまうだろう。鮮やかな赤い色の方が雄で、黒褐色に淡黄色がかった白い縞模様がある方が雌だ。
名前の由来には諸説あるようだが、現在の名古屋市東区矢田町から千種区に至るあたりと推定されている「矢田鉄砲場八丁目」もしくは「矢田河原八丁畷」で江戸時代に最初に発見されたことによるそうだ。プロ野球・中日ドラゴンズの本拠地があるナゴヤドームのあたりだろうか。矢田川が近くを流れており、現在もこのあたりには「谷」とか「坂」、「浪」や「田」、「野」とか「萱」といった漢字が付いた地名が多いことからも、昔はこのあたりにはトンボが棲息できる広大な湿地帯が拡がっていたのだろう。今ではその面影はなくなってしまっている。
ハッチョウトンボとは直接関係はないが、同じ湿地で咲いていたコバノトンボソウ（小葉の蜻蛉草）だ。この花も非常に小さく、ややピン暈け気味ではあるが、同じ“トンボ”関連でついでに載せておこう。
名前の由来には諸説あるようだが、現在の名古屋市東区矢田町から千種区に至るあたりと推定されている「矢田鉄砲場八丁目」もしくは「矢田河原八丁畷」で江戸時代に最初に発見されたことによるそうだ。プロ野球・中日ドラゴンズの本拠地があるナゴヤドームのあたりだろうか。矢田川が近くを流れており、現在もこのあたりには「谷」とか「坂」、「浪」や「田」、「野」とか「萱」といった漢字が付いた地名が多いことからも、昔はこのあたりにはトンボが棲息できる広大な湿地帯が拡がっていたのだろう。今ではその面影はなくなってしまっている。
ハッチョウトンボとは直接関係はないが、同じ湿地で咲いていたコバノトンボソウ（小葉の蜻蛉草）だ。この花も非常に小さく、ややピン暈け気味ではあるが、同じ“トンボ”関連でついでに載せておこう。
今週はいろんなアジサイを並べてきたが、アジサイもそろそろ終盤を迎えたようだ。アジサイの終わりと共に梅雨も明けるかと思っていたら、もう少し先になりそうな気配だ。去年の梅雨明けは例年よりかなり遅く、確か8月に入ってからだったように思うが、今年はどうだろうか。
春日井市の都市緑化植物園「グリーンピア春日井」で咲いていたアジサイだ。植えられている環境の違いによる変異もあるかもしれないが、花の色や形が少し違うように見えるので、今まで載せてきた森林公園で咲いていたアジサイとは別の品種かもしれない。
白いアジサイは梅雨時に咲く花のようには思えない。花は白一色でコントラストがないので、花全体を眺めても何となく華やかさがない。やはり青や紫のアジサイの方が見栄えがするように思う。
先月二度も載せた我が家のアジサイもようやく青味を増して、梅雨時のアジサイらしくなってきたが、これは先週末に愛知県緑化センターで咲いていたアジサイだ。アジサイには、品種改良された多種多様な種類があり、ネームプレートが出ていなかったので、どういう名前が付けられたアジサイか知らないが、数種類の花が咲いていた。アジサイは梅雨時に美しい花だから、梅雨明け前に載せておかないと時季はずれになってしまいそうだ。来週末か再来週初めには梅雨は明けるのだろうか。
去年は7月4日に豊田市の松平郷園地で咲いていたオカトラノオを載せたが、これは先週撮ってきた愛知県森林公園で咲き始まったオカトラノオ（丘虎の尾）だ。花穂には小さな花と蕾がびっしりと付いているが、どれも太陽に背を向けて同じ方向を向いている垂れ下がっている姿が何となくユーモラスに見える。
去年は7月20日に載せたが、今年もハンゲショウ（半夏生、半化粧）の季節になった。夏至を過ぎる頃から葉が次第に白くなってきて、あまり目立たない小さな花へ虫を誘うようになる。暑かったが、梅雨の晴れ間に尾張旭市の愛知県森林公園に散歩に行ったら、水生園で濃緑の葉に白い模様が目立っていた。
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