浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「生きる 伝える」

2016-05-02 22:59:59 | その他
 日曜日の深夜、日本テレビ系列でNNNドキュメントが放映されている。

 この前は、「生きる 伝える」というテーマで水俣病についてであった。録画しておいたものをみたのだが、水俣病公式確認から60年。水俣病患者の現在を報じたものだ。

 まず「生きる 伝える」という字がすばらしい。患者の鬼塚さんが不自由な体で書いたものだ。体の中に入った水銀は、それぞれの体を様々に冒した。患者第一号の田中実子さんはまったく話すこともなく、姉夫婦の世話を受けながら生きている。生きている、ということそれ自体が水俣病を伝える、のだ。それは田中さんだけではなく、鬼塚さんも同様だ。

 田中さんはもう60を超えている。鬼塚さんはもうじき還暦だ。

 水俣病の原因がチッソの排水であることがわかっていながら、チッソは水銀を排出し続けた。利益最優先で、人々の生命、生きる権利を無視し、政府や熊本県などはそれを黙認し、またチッソを助けた。

 水俣病患者の存在(生命)は重い。その存在が水俣病のなんたるかを教えている。

 よいドキュメンタリーだった。
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嘘つきだらけの「右派」と呼ばれる人たち

2016-05-02 22:05:35 | その他

http://lite-ra.com/2016/05/post-2207.html

http://lite-ra.com/2016/05/post-2206.html

 ついでに言っておけば、小林節さんの桜井批判は、『「憲法改正」の真実』(集英社新書、この本はすばらしい!!)にもあります。
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民間企業もひどいけど、官僚もまたひどい

2016-05-02 21:46:40 | その他
 新国立競技場の問題で多額の損をだしたJSC、その関係者が責任もとらずにトンズラ。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180685
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旭化成の不正

2016-05-02 21:40:34 | その他
 三菱自動車はじめ民間企業は、利益のためにあくどいことを平気でやり、ばれたら一応謝罪はするが、しかしその場を何とか切り抜けられるようにいい加減な対応でお茶を濁そうとする。

 旭化成のくい打ちデータの流用。旭化成は隠したね。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48543

 旭化成は、水俣病の原因となった水銀を垂れ流したあのチッソ株式会社から分かれた会社であるから、悪が染みついているのかもしれない。
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夜10時からの過ごし方(その2)

2016-05-02 06:46:55 | その他
 夜10時から、3月までは「報道ステーション」と「NewS23」の両方を見ていたが、4月からは見なくなったことを以前記した。

 やはり、星浩や後藤謙次じゃあだめだね。彼らが書いた本を読んだことがあるが、読んで無駄だと思ったことがある。まず自分自身の考えがないから、切り込み方がほんとうに甘い。何も切れない。政治権力に対する視点は、権力につながろうとする、あるいはその一員としての立脚点からであり、したがって政治権力を担う人々に対する評価も甘くならざるを得ない。

 見ていないからそれらの番組がどうなっているかはわからないが、その批評があった。

 http://jcj-daily.seesaa.net/article/437399580.html
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高校教員の資質

2016-05-02 06:39:28 | その他
 栃木県では、選挙権が18歳以上に与えられるようになったのに、政治活動をする場合は「届け出」を要する学校のほうが多いようだ。選挙で投票するということは、前提として政治的な判断ができるということでもある。にもかかわらず、高校生の政治活動を「届け出制」にするとは、そういう規定をつくる高校教員の資質が疑われるというものだ。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20160501/2312804

 別に18歳選挙権があってもなくても、高校生だって政治活動はできるのだ。日本国憲法は、表現の自由など基本的人権を保障している。

 ボクは、高校生の頃からデモに参加していた。ベトナム戦争反対のでデモは足繁く参加していた。参加していたからこそ、よく本を読んだ。ボクがそういうデモに参加していることを教員らは知ってはいたが、ボクには何もいわなかった。ただ、そんなことしていると、大学の合格は難しいよ、といわれた。それだけだ。

 
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18歳にもわかる議論が行われているのに・・

2016-05-02 06:33:17 | その他
 毎日新聞の山田孝男。安倍としばしば食事をともにする、安倍親衛隊のメディア関係者のひとりである。彼のコラムの最後のことば、「攻守を問わず、18歳にも分かる説明を求めたい」。しかし、緊急事態法制の危険性は、18歳でも分かる議論が行われている。中立を装って、わけ知り顔の文を書く。その結論は、緊急事態条項の危険性を説く側に対するけん制となっている。

http://mainichi.jp/articles/20160502/ddm/002/070/164000c
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あくどい企業と政府のバックアップ

2016-05-02 06:17:14 | その他
 一昨年、水俣資料館に行った。九州に行った帰りに水俣に寄り、水俣病と関わったところをまわった。表面的には、水俣病はじっくりと目をこらしてみなければ見えないが、しかし水俣病はまったく終わってはいない。

 http://kumanichi.com/feature/minamata/kiji/20160501003.xhtml

 チッソというあくどい企業が、汚水を垂れ流し、それを告発する人々の声を政府はまったく無視してきた。それが水俣病の被害を拡大した。その構図は、まったくいつも変わらない。「水戸黄門」と同じで、悪いことをしてカネもうけに励む「越後屋」とそれを保護しカネをかすめ取る「悪代官」とが結託している構図だ。水戸黄門はいないので、被害者と支援者とが、毒の垂れ流しの停止と被害者救済を求めて長い長い闘いをしなければならない。

 しかし一度こうした悪が起きると、被害を受けた者に根本的な解決はもたらされない。被害者とその家族は一生苦難を抱えて生きて行かざるを得ない。カネよりも普通の生活を求めるのだが、一度そういう事態になると普通の生活は回復できない。

http://kumanichi.com/feature/minamata/kiji/20160501001.xhtml

 その代償として、当然損害を賠償する金と心からの謝罪と、そしてサポートがなければならない。残念ながら、「悪代官」も「越後屋」も、少しのカネをだすだけで、あとは知らんぷりだ。

 昨日の、『熊本日々新聞』の社説である。

水俣病60年 実態見据え“真の救済”を 2016年05月01日

 毎年開かれる「水俣病犠牲者慰霊式」は熊本地震の影響で延期となったが、水俣病はきょう、公式確認から60年を迎える。

 熊本、鹿児島両県が認定した患者数は2千人を超える。だが、今なお多くの人が救済を求めて行政に認定を申請し、訴訟も相次いでいる。全面解決には程遠い。

 水俣病は、チッソ水俣工場がメチル水銀を含む排水を海に流し、汚染された魚介類を食べた住民らが手足の感覚障害や視野狭窄[しやきょうさく]などを発症。チッソ付属病院の故細川一院長が、水俣保健所に「原因不明の疾患が発生」と届け出たのが1956年5月1日だった。

 「日本人は豊かになったと言われるが、私たちはなぜこんな目に遭うのだろう。悪いことは何もしていないのに」。公式確認のきっかけとなった水俣市の患者田中実子さん(62)の姉下田綾子さん(72)はそう話す。言葉を発することのできない妹の介護を続け、自身も未認定患者救済策の対象者だ。被害者すべてが抱くであろうこのやり切れない思いは、年月が過ぎるほど一層深くなっている。

 国はその思いに誠実に応えてきただろうか。感覚障害に運動失調や視野狭窄など複数症状の組み合わせを求める認定基準は、大量の棄却処分を生んだ。被害を矮小[わいしょう]化しようとする姿勢は司法から何度も指摘されたが、変わることはなく、混乱を拡大させるという状況が繰り返されている。

 2013年に最高裁は感覚障害だけの水俣病を認定、幅広く患者を救済する判断を示した。環境省は翌年、認定基準の運用に関する新通知を示した。単一症状でも総合的な検討で認定するが、汚染魚多食の裏付けを求めるなど申請者に負担を強いる内容だ。最高裁判断とは裏腹に、かえって救済の門を狭めたと言わざるを得ない。

 県は昨年7月、水俣病認定審査会を2年4カ月ぶりに開いた。従来の認定基準の大枠は維持したままで、これまで74人の審査で認定は2人、65人は棄却、7人の処分を保留した。認定者の症状や検討内容などは非公表。棄却が相次ぐ状況も変わらず、最高裁判断をどう生かして被害者を救済するのか、県の姿勢が見えてこない。認定審査を待つ申請者は、鹿児島も合わせると2千人を超える。その現実を直視すべきだ。

 水俣病問題に幕を引きたい国は09年、水俣病特別措置法を施行し未認定患者救済で政治決着を図った。一定の感覚障害が認められれば一時金210万円を支給、約3万6千人が対象となった。

 しかしそのことによって、あらためて被害が広範囲にわたっている現実が浮き彫りになった。患者側は不知火海沿岸の広い地域での住民健康調査を求めているが、行政は応じていない。これでは患者の切り捨てにつながりかねない。行政は幕引きを急ぐことなく、真摯[しんし]に実態を見据えてほしい。

 被害者の高齢化が進む中、救済は待ったなしである。国も県もこの60年の歩みから学び、“真の救済”の道へ踏み出すべきだ。
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2016-05-02 05:57:30 | その他
 年齢を重ねた人々の顔は、それまで生きてきた日々を刻印している。たとえば、昨日紹介したFさんのお顔は、農民として茶業に邁進し、さらに歴史の掘り起こしなどの知的な作業、そして多くの人々と謙虚にかつ磊落につきあってこられた日々が刻まれていた。とてもいい顔だ。普通の人々には、いい顔の方が多い。

 しかし、政治家の顔って、そろいもそろっていい顔の人はいない。とくに安倍政権の閣僚のほとんどが悪い顔だ。その顔の背後に大きく存在しているのが「傲慢」という性格だ。それが顔全体にみなぎっている。言っておくが、「傲慢」こそは知性を崩壊させる。

 それだけではない。タレントの中にもそうした顔の奴がいる。そういう奴がでると、チャンネルを変える。その代表が松本人志という人物だ。彼の顔には、「傲慢」だけではなく、「下品」も刻まれている。

 その松本と、あの安倍が仲良くしていたそうだ。もちろんボクはそんなものは見ない。

http://lite-ra.com/2016/05/post-2204.html
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