浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

生き方

2016-05-19 20:48:54 | その他
 今日も畑に行った。ニンニクを収穫し、サツマイモの苗を植え、インゲンの種を蒔き、そしてスギナを根とともに掘り出す。

 ボクが作物をつくっているところは、数年間雑草に覆われていた。だから、雑草の種が今もってたくさんあって、他の畑とは異なり雑草が多い。

 農作業は、何度も書いているけれど、耕しているときは耕す、種を蒔くときは種を蒔く、雑草をとっているときは雑草をとる・・・・そのときボクの心は「無」だ。何も考えない。対象に対する働きかけという行為があるだけで、雑念は生じない。つまり対象とボクとは、おそらく一体化している。

 もちろんずっと体を動かしていると疲れてくる。だから休憩する。そのときあたりを見回す。二羽の鳥が、ボクがスギナの根を掘ったところを探索する。ミミズがいないかどうか見に来るのだ。そういうとき、ボクはこの鳥を含めた地球上の自然と同化しているのを感じる。

 農業は、自然との対話であり、また自然との一体化を感得する動きである。

 今日、イタリアの画家、モランディの絵を、テレビ(録画)で見た。モランディは、絵画の「流行」に巻き込まれず、ほとんど自室で静物画を描き続けた。モランディの絵は、自己主張をしない。つまり、周囲に対して自己の存在を主張しない。しかし、その絵の中には、モランディ自身の主張が描かれている。絵の中に、みずからの生き方に満足していることを描いているのだ。

 モランディの生きた時代には、ヨーロッパで二つの大戦があった。しかしモランディは、同じような絵を描き続け、同じような日々、絵を描き続ける日々を過ごしていた。静物、それらを並べ替え、そして光のあてかたをかえる。すると、世界はかわる。もちろん描かれた絵は、静物だけだ。しかしその静物とそれを取り巻いている空気が、まったく別の様相となる。モランディは、同じような絵ではあるけれども、別の様相を帯びた絵を描き続けた。

 置かれている静物と、モランディ。その間には、一定の空間があるのだけれども、その空間はモランディには意識されない。静物とモランディは、おそらく一体化している。静物が、モランディに描かせている。

http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2016-05-15/31/2185/1902680/

 モランディは、世界が大きく動いていても、いつも落ち着いた時間を生きていたのではないだろうか。そういう生き方も可能なのである。

 畑からの帰り、ボクは鏡と化した水田に、大空をみつけた。西の空の紅が、水田に紅を描き、少し灰色がかった青空が、名残惜しそうに風のそよぎに揺れる。

 いずれそこは緑に覆われ、見えない風を見せるようになる。

  
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賄賂で買った東京五輪

2016-05-19 08:46:28 | その他
 スポーツなんか決してきれいな世界ではない。どこでもカネにまみれている。

http://www.asahi.com/articles/ASJ5L6QL4J5LUHBI03M.html?iref=comtop_8_04

 子どもたちがスポーツを始める学校から・・・・そこには不正なカネが動いている。
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非科学にだまされるな!

2016-05-19 08:43:06 | その他
 明治大学は、なかなかよいことを発している。

http://www.sciencecomlabo.jp/
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まったく無知そのものの首相

2016-05-19 08:38:53 | その他
 総理大臣は、行政府のトップなのである。にもかかわらず、アベという人は、「私は立法府の長」だって。

http://lite-ra.com/2016/05/post-2257.html

 ところで、この発言、他のメディアは報道しているの?
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スズキの不正

2016-05-19 08:20:12 | その他
 スズキの記者会見の内容を、中日新聞東海本社版は詳しく報じている。

 「開発の効率化のため、タイヤやブレーキなどの部品ごとの室内試験のデータを基に、風の影響を受けない「正味の燃費を出すことに取り組んだ」」

 本当か。消費者は、きちんと定められた方法で出された燃費データだと思って購入している。そうした消費者をだましたことに変わりはない。

 そしてそこで出された数値と「正しい方法で(出された数値ー引用者注)も、ほとんど差がなかった」というが、その「正しい方法」はどこでいつ計測したのか。そういう質問は、記者会見ではなかったのか。

 国交省は、メーカーからの数値を鵜呑みにするのではなく、きちんと計測すべきだ。

 相良テストコースは、海岸から5・4キロで、「強い海風」があるようだ。ならば、スズキ会長がスズキ浜松市長と構想している県営野球場構想は、白紙に戻すべきではないか。計画されたところは、もっと海に近い。

 今日の中日新聞一面には、浜松市に関わるもう一つの記事があった。「はまホール」新設の件である。浜松市教育文化会館は老朽化のために休館させているが、そのかわりに新しい文化ホールを建設するという結論が出されたようなのだ。しかしこれとて、浜松商工会議所が浜松城付近に建設するという構想をずっとまえに出している。これから「規模や用地を選定する」というが、きっと浜松城付近、ホテルコンコルドと浜松市役所の間に建設されるだろう。

 浜松商工会議所の方をみた市政が、今後も存続する。市民は、いつも市政の対象ではない。
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