昨日書店に行ったら、この本があったので買ってきた。奥付には12月30日発売とあるが、もうあった。
啓蒙的な歴史書であり、研究書ではない。研究論文に参考文献として載せるようなものではない。
すらすらと読める。
日本政府が軍事費を大幅に増額するというニュースが流れている。
軍事力は、当然戦争を前提とするが、本書には、戦争に必要な「要諦」が掲げられている。別に新しいものではないが、それは以下のようなものだ。
戦術、戦略、兵站、兵力、装備、大義名分 (26~8)
日本の軍事政策には、戦術や戦略がまったく欠けている。要するにアメリカに全面的に依存し、アメリカの軍需品をとにかく購入し続けること、それしかない。
また「戦争が起きるのは、政治と外交という両輪が機能しなくなったとき」(40)と記されているが、これも目新しい考えではない。
今の日本政府には、この政治と外交が欠けている。アメリカに言われるがまま、というのが、政治であり、又外交となっている。
また「何を目的にして戦うのか、その目的をどう遂行しようとしたのか」(50)とあるが、現在の日本政府には、そういうことを考えているフシもない。
この本で新しい知見を得ることができたものはひとつ。それは「承元の法難」という事件のこと。
1206年、法然や親鸞が流罪にされた、ということがあった。その理由は知らなかったが、法然の門弟たちが後鳥羽上皇の愛する女官たちと密通したうえ、上皇の留守中に彼女たちが出家してしまい、それが上皇の逆鱗に触れたのだそうだ。
な~んだ、ということ。
この本、読んでも読まなくても、どちらでもよい、というもの。買う必要はまったくない。
以前、テレビに出演すると、学者はダメになるといっていた学者がいるが、この本を読む限り、ききちんとした研究はしているの?と言いたくなる。
啓蒙的な歴史書であり、研究書ではない。研究論文に参考文献として載せるようなものではない。
すらすらと読める。
日本政府が軍事費を大幅に増額するというニュースが流れている。
軍事力は、当然戦争を前提とするが、本書には、戦争に必要な「要諦」が掲げられている。別に新しいものではないが、それは以下のようなものだ。
戦術、戦略、兵站、兵力、装備、大義名分 (26~8)
日本の軍事政策には、戦術や戦略がまったく欠けている。要するにアメリカに全面的に依存し、アメリカの軍需品をとにかく購入し続けること、それしかない。
また「戦争が起きるのは、政治と外交という両輪が機能しなくなったとき」(40)と記されているが、これも目新しい考えではない。
今の日本政府には、この政治と外交が欠けている。アメリカに言われるがまま、というのが、政治であり、又外交となっている。
また「何を目的にして戦うのか、その目的をどう遂行しようとしたのか」(50)とあるが、現在の日本政府には、そういうことを考えているフシもない。
この本で新しい知見を得ることができたものはひとつ。それは「承元の法難」という事件のこと。
1206年、法然や親鸞が流罪にされた、ということがあった。その理由は知らなかったが、法然の門弟たちが後鳥羽上皇の愛する女官たちと密通したうえ、上皇の留守中に彼女たちが出家してしまい、それが上皇の逆鱗に触れたのだそうだ。
な~んだ、ということ。
この本、読んでも読まなくても、どちらでもよい、というもの。買う必要はまったくない。
以前、テレビに出演すると、学者はダメになるといっていた学者がいるが、この本を読む限り、ききちんとした研究はしているの?と言いたくなる。