という記事がある。
もう6~7年前だったか、所用で九州に行った。時間が余ったので、レンタカーを借りていろいろなところをまわった。あまり有名でないところまで行ったが、そんなところにも外国人観光客がいたので驚いたことがある。
今はもっとたくさん来ているのだろう。
ユーチューブのニュースで、外国人が「日本はとても安い」と言って喜んでいるのを聞いて、よい気持ちがしない。というのも、「安い」といわれているものが、わたしにとってはあまりに高く、手が出ない金額だからだ。
この30年間の経済的停滞で、人びとの生活は貧しくなっている。円安が進み、物価も激しく上昇しているが、所得は増えていないので節約生活を余儀なくされている。輸出企業はウハウハだろうが、庶民は苦しんでいる。
そんな状況の中、首相がすべきは苦しんでいる庶民に手を差し伸べることではないか。それなのに、外国人観光客をもっと増やして、彼らにカネを落とさせて日本の経済に寄与させようと考えているのだろうが、それは本末転倒ではないか。
庶民の可処分所得が増えて、人びとが健全な消費生活ができるようにすれば、「訪日消費」云々は必要ではなくなる。外国人観光客に依存するような経済は、経済的に停滞している国の特徴である。キシダがそういう政策を推し進めていけばいくほど、庶民は節約生活を余儀なくされる。
それよりも、円高にもっていくことが必要ではないか。多くの資源を外国に依存している日本は、円安になればなるほど日常生活で必要な物品の価格は上昇する。円高になり、庶民の収入、可処分所得が増えていけば経済は活性化するはずで、外国人観光客に依存する必要がなくなる。
キシダの政策は、日本の経済を停滞させるものだ。それよりも、国民を大切にしなさい、といいたいが、極右の自民党は聞く耳を持たないだろう。未来に繋がる今が暗い。