浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

主権者たち

2015-10-18 08:12:54 | 政治
 日本は国民主権の国。主権在民という国であるからには、国民は適正な政治的判断が求められている。しかし、残念ながら、そうではない結果がしばしば顕れる。

 それはとくに関西地方の選挙結果である。大阪都構想など橋下氏が掲げる政策がいかがわしさをいっぱいもっていることはすでに示されているのに、それに賛成する人びとがたくさんいるような現実(投票で否決されたが・・)。

 そして『日刊ゲンダイ』の記事。世のため人のためという崇高な理想を掲げて議員になろうとするのではなく、利己的な野心やカネのために立候補する輩が「大阪維新の会」に多いようだ。そういう議員を議員にさせているのが「主権者」。

 今度は女性市議のカネ問題…橋下維新に「新党」はもう不可能

 新党なんてつくっている場合なのか。

 大阪維新の会の小林由佳堺市議が、政務活動費として計上していた広報チラシに実態がなかったとして問題になっている。小林市議は「配布業者が精神疾患でチラシが配られていなかった」と言い訳しているが本当か。橋下徹大阪市長自らが聞き取り調査を行うなど、事態は深刻化している。

 大阪維新がらみの“カネの問題”はこれだけじゃない。橋下市長の“側近”伊藤良夏大阪市議が政務活動費を使って高級車「レクサス」を購入していたことがわかり、今夏に厳重注意処分を受けているのだ。維新のトンデモ女性といえば、仮病で本会議を欠席した疑惑で除名になった上西小百合衆院議員を思い出すが、所属議員の低レベルぶりには目も当てられない。

 大阪維新の会を取材しているジャーナリストの櫻本幸吉氏はこう言う。

「維新の会はJC(日本青年会議所)出身者が多く、世間知らずが、どんどん議員になってしまった。だから、金のことがわかっていない。知名度があって外見がよければ、女性なら誰でも立候補でき、橋下人気のおかげで楽々当選できた。レベルが低すぎて、まともに政策を語れる議員は少ないです」

 分裂騒動も全く先が見えない状況だ。維新の党は15日、新党に参加する“大阪組”の国会議員9人、地方議員153人を除籍する方針を決定。160人超の大量処分に、大阪組は法廷闘争も辞さないという。大阪組は政党交付金が欲しいだけなのだが、みっともない泥沼劇をいつまで続けるのか。

「大阪維新の会には新たな疑惑も出ています。先月の東大阪市議選で維新の候補者8人全員が当選し、橋下氏は『勝った』と胸を張っていますが、8人のうち3人が3カ月以上市内に住んだ実態がないというんです。市民が当選無効を求めて選管に異議申し立てをしています。維新に対するイメージは悪化するばかりです。橋下氏もそれを肌で感じているようで、最近はツイッターの更新が頻繁になっている。このままいけばダブル選で『完敗する』と危機感を抱いているのでしょう」(櫻本幸吉氏)

 バケの皮が、どんどん剥がれている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新聞離れが止まらない | トップ | 福島原発事故と癌 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治」カテゴリの最新記事