近所の人から、最近は一万円札がどんどん消えていく、という話を聞いた。それはわたしの実感でもある。食料品など、物価の上昇はとどまるところを知らない。
わたしは買い物は、通販以外は現金で支払っているが、だからといって多額の現金を家においておくことをしないから、必要になったときには銀行におろしにいく。その頻度は高くなる一方だし、いちどにおろすカネの額も多くなっている。それでもすぐになくなってしまう。
政府・財務省は、急激な物価上昇の中、消費税の税収が伸びているのでウハウハであろう。日本の国では、一旦国庫に入ったカネは、自分たちのお仲間に分配するから、政治家、官僚、財界、そして政府自治体からうまい具合にカネを吸い取っている人びとも大喜びだろう。
苦しむのは庶民であるが、しかし庶民はこの苦しみを自然現象のようにとらえていて、自分たちの力ではどうにもならないと思っていて、今まで通りに自民党や公明党の議員や彼らが推薦する人びとに投票をするし、あるいは選挙には行かない。
彼らこそが、この苦しみの元凶なのに、耐えていればいずれは・・・という日々をおくっている。
エンゲル係数が、大きく伸びているという報道があった。そうだろうと思う。苦しみを増大させているのが、消費税である。消費税をなくせ!という主張は正しい。それに反対する政治勢力は、消えてしまえとも思う。少しでも、政府が国民の苦しさを何とかしようとしたいなら、消費税をなくすのが一番だ。なぜなら、消費税は、累進課税である法人税や所得税を減税するための手段として登場しているからだ。要は、金持ち減税であり、庶民増税の最重要な手段としての消費税なのだ。
税制度というのは、所得の再分配、国家を通して、所得格差を実質的に減らしていくという制度なのである。しかし日本は、国家を通すと、さらに格差を増すという不思議な国となっている。そういう政策を展開している自民党・公明党政権がまだ居座っている。