浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

テレビを見ないから

2019-03-15 09:09:24 | メディア
 テレビは見ないからこそ、テレビ報道の“悪”に染まらないこともある。

 ピエール瀧というタレントが違法薬物使用で逮捕されたという。私はピエール瀧というタレントを知らない。新聞(私は『東京新聞』を購読している)にも出ていたが、ピエール瀧を知らないので読み飛ばしていた。

 そのニュース、テレビでは長時間とりあげていたようだ。

 そのテレビ報道を、荻上チキが批判している。その批判は正当だと、私は思う。

荻上チキさん、ピエール瀧容疑者の逮捕報道でメディアに苦言 「何を目指しているのか…」
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アベ政権の「洗脳」戦略

2019-03-14 08:42:06 | メディア
 NHKの「アベさまのNHK」的性質が強化されて久しい。NHKの報道番組を中止として、批判がたえない。私はテレビを見ないので、なんとも言えないのだが、しかしこれだけは言えるだろう。

 アベ政権は、NHKを国家による国民の「洗脳」機関として活用する、そのためには全国民にNHKが発する情報を知らせなければならない、そしてその経費は「受信料」として全国民から徴収する、これらのことを目論んでいる。

 そして今や三権分立は有名無実化し、すべての権力が安倍官邸に集中している。裁判所も、ひたすらアベ政権が喜ぶような判決を出し続けている。官僚や裁判官が、かくもヒラ目によって覆われてしまうと、国民は権力機構になんらかの期待を持つことは幻想と化してしまう。

 こういう判決が下された。『時事通信』の配信記事である。

「ワンセグ携帯も義務」確定=NHK受信契約、上告退ける―最高裁

テレビを視聴できるワンセグ機能付き携帯電話の所有を理由に、NHKと受信契約を結ぶ義務があるかどうかが争われた訴訟で、「契約の義務がある」との判断が確定した。最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)が13日までに、原告側の上告を退ける決定をした。決定は12日付。
ワンセグをめぐる訴訟は5件起こされ、最高裁で確定するのは初めて。いずれも、テレビを持たず、ワンセグ携帯のみ所有している場合でも契約義務を負うとするNHK側主張が認められた。
確定した訴訟のうち1件は、テレビを持っていなかった埼玉県朝霞市の男性がNHKを相手に起こした。一審さいたま地裁は2016年、受信設備の設置者はNHKと契約しなければならないとした放送法の規定について、「『設置』は設け置くという意味で、『携帯』の意味は含まない」とし、契約義務を否定した。
しかし二審東京高裁は18年、放送法施行時に携帯型ラジオが存在したことなどから「『設置』には『携帯』も含むと解すべきだ」と判断。一審判決を取り消し、NHK側の逆転勝訴とした。


 私はこの判決にまったく納得できない。こういうこともあろうかと、私はワンセグ機能のない携帯であるし、車のナビもテレビを見られないようにした。

 絶対に受信料は払わない、受信料を払うことはアベ政権を支えることにもなるからだ。
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【演劇】俳優座劇場プロデュース『音楽劇 母さん』

2019-03-13 17:45:09 | その他
 詩人・サトウハチローの、母親春との葛藤を描いたものだ。母親役は、土居裕子さん。実は私は土居さんのファンで、CDまでもっていて、車のSDカードにも録音していてよく聴いている。というのも、かつて私は音楽座の大ファンであった。県内での上演があれば、必ず行っていた。土居さんが主演を務めた“シャボン玉とんだ宇宙までとんだ”を何度も見た。それは1990年。それから28年が経った。
 土居裕子さん、母親役をやるほどに年齢を重ねたというわけだ。そして私も同じだけ歳をとった。

 この演劇、素晴らしいものだったということを先ず指摘しておこう。ちょうどその頃に私が書いた演劇についての見解である。

 演劇は、テレビや映画と違って、「親切」ではない。どうしても観る側が自らの想像力を駆使し、自らの頭のなかで再構成していく作業が必要となる。その作業と、演じる側の「世界」とが共鳴しあいながら創りだされていくのが、演劇の空間、つまり演劇を見るという行為なのだと思う。
 その場にいる、演技者(それぞれの演技者は、それぞれに自らの精神世界を持って演技をする。そしてその集合体が私たちの前に示される。)と、これまた独自の精神世界を持つ一人ひとりの観劇者の集合体と、これらが織りなす巨大な演劇空間は、だからきわめて創造的である。さらにまた、その一回性なるが故に。
 だからといって構える必要はまったくない。ただ、そこに創り出される演劇空間に入り込めるように、心を開いて素直に観ることが大切だと思う。そうすれば、様々な位相をもったコミニュケーションが自然に交わされていくことだろう。
 そして見終わったときに、劇そのものを振り返ってみよう。演劇空間は何らかのメッセージを創りあげているはずだ。自分自身を主体的にそこに投げ入れてみよう、新しい自分を発見できるかもしれない。
 演劇は生きていく上での糧となるはずだ。だから、これからも機会があったら見てほしい。


 この演劇も、決して親切ではなかった。時系列での話ではなく、時は前後していた。またキャストはいくつかの役を担っていた。観劇者は、みずからの想像力を駆使して、劇的空間に主体的に入りこまなければならなかった。私はこういう演劇が好きだ。ストーリーが時系列で流れていくような、ストーリーがわかりやすい演劇の場合、見終わった感想はワンパターンが多い。脚本は、観劇者の感性を混乱させなければならない。そうでないと、劇的空間は観劇者の外部にのみ存在することになり、観劇者は観るだけの人になってしまう。
 脚本は、観劇者を劇的空間に入りこませるために、様々な工夫を凝らさなければならないのだ。

 そうした良質な脚本である「母さん」は、サトウハチローの母への愛情・思慕を描く。もちろんハチローの愛情や思慕は、素直に表出されるのではない。わたしも含めて男は(ジェンダーを考える私がこういう書き方をしていいのかどうか迷うが・・)、母親に対する愛情や思慕を、ストレートには出せない。屈折して表出される。それはある時には、反抗的な表出となる。ハチローの場合は、母親が亡くなるまで続いた。私は、その理由がわかる。

 サトウハチローの父親は佐藤紅緑である。ハチローの母を大切にしないで、他に女性をつくりそこでも家族をもっていた。ハチローはそれが許せなかった。父への敵意。許すことが出来ない背徳の父に対して、母親は闘わない、闘わない母に対する怒り(なぜ闘わないのか!!)。その怒りは、父親に対する怒りとともに、母親を思慕するが故の怒りとして増幅される。

 サトウハチロー、そしてハチローの息子・忠が表出する反抗、その背景にある複雑な精神的葛藤がよく描かれていた。

 人間というものは、そう単純な存在ではなく、様々な葛藤を抱え、その葛藤をそれぞれに表出していく。その葛藤の背後に、家族のありようがある。人間は、様々な関係が織りなす矛盾的存在なのだ。

 演劇を観ていて、「素晴らしい」というその内容は、それぞれ異なる。劇団東演の「検察官」も「素晴らしい」ものだったが、その素晴らしさはまったく異なる。演劇はだからこそ、創造豊かで個性的なのだ。


 
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3・11から8年

2019-03-11 20:34:46 | その他
 2011年のこの日。私は家の2階でパソコンに原稿を打ち込んでいた。すると、ゆったりとした横揺れ、それもあんがい大きな揺れを感じ、これは地震だと思い家の外に出た。隣家のおばさんも家から出てきて、地震だよね・・などと話していた。

 そのあとしばらくして、テレビを見よという連絡があった。テレビには、巨大な津波が映しさされていた。私は息を呑んで画面を見つめた。家や田畑、車などを次々と呑み込むその凄さにことばを失った。

 このブログは、その頃始めた。

 そして福島の原発事故。今は立憲民主党のリーダーとなっている枝野は当時官房長官で、原発事故について、「直ちに人体や健康に影響を及ぼす数値ではない」をくり返していた。私は、そのことばを信じられなくて、世界中の原発事故報道を検索し、かなりの放射能が放出されたことを知った。そしてそのことをこのブログに書き続け、また外国のサイトを紹介し続けた。

 その頃の、このブログへのアクセス数は凄まじい数となった。いかに多くの人が真実を知ろうとしているのかを感じ、私は真実に近いであろう情報を探し捜して、ここに紹介し続けた。

 当時は民主党政権であった。もし自民党政権であったなら、そしてもしアベ政権であったなら、事態は取り返しのつかないところにまで進んでいっただろうと思いながらも、民主党政権であろうとなかろうと政府は真実を隠すものだという認識を新たにした。

 私は原発事故関係の書籍を大量に買い集め、実家の書棚に並べているが、その後もいろいろな仕事を抱えているため、それらを読みこなしていない。

 3・11を迎え、いまもなお収束することのない原発事故をもういちど振り返らなければならない。なぜなら、被曝調査に関して虚偽がまかり通っているからだ。

 もちろんそうした動きに対して、知的で厳しい反論がなされている。私は、この問題にも関心を持ちたい。岩波書店の『科学』が、そうした反論を公表している。

ゆがむ被曝評価

 
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キラキラネームはいやだよ

2019-03-10 14:01:29 | その他
 キラキラネーム、とんでもないものがある。「ちゃめお」、「ちゃめこ」「黄熊」と書いてプーと読ませるなど・・名づけた親は、いったい何を考えているのかと思う。
 いつの頃からか、名前の付け方が変わり、新しい別の時代が始まった、という気がしている。

 「王子様」というキラキラネームに苦しんだ高3、改名に成功。新しい名前は「肇」
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高校も同じ

2019-03-10 08:36:24 | 社会
 『朝日新聞』にこういう記事があった。

授業をなめるトップアスリート 問われ始めた学業軽視

 これは大学の話。高校でも同じ状況がある。スポーツ推薦をやめるべきだ。静岡県中部の進学校、野球部だけスポーツ推薦で合格させているが、授業では寝ていてもOKだと聞いたことがある。邪道である。

 静岡県はほとんどの高校でスポーツ推薦で合格させている。その生徒達は高校に入ってひたすらスポーツに汗を流す。そのスポーツをするために高校に入学したように見える。邪道だ。

 静岡県の高校は、勉強もしない子どもを大量に生産している。
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大阪のダブル選

2019-03-10 08:05:41 | 政治
 維新が行おうとする政策、行っている政策には、住民の生活とか、その自治体の将来への展望というものがまったく欠けていると思う。それぞれの政策は、思いつき的な、場当たり的なものが多い。要するに考えない政治である。

 たとえば、全国学力テストの点数が低いということに対する政策として、学力テストの点数の高低をそれぞれの学校の校長の給与に連動させる、というものがある。

 しかし実際、子どもの学力は親の経済力に大きく左右される。たとえば進学校の親には、医師、会社経営者など経済的な富裕者が多い。

 生活保護に関する統計を見ると、大阪府は貧困率が高いということがわかる。つまり貧しい人が多いということであり、子どもの学力を高めるためには、貧困対策を進めることが必要だということになる。

 したがって、豊かな家庭が多い地域の学校の校長は労せずして給与が高くなり、逆の場合は努力してもあまり報われることはないということになり、さらに有能な教員は大阪府を敬遠するということにもなりかねない。

 大阪府と大阪市を統合して、東京並みの区制を敷くという政策も、府が大阪市からカネをせしめて大規模な土木事業や都市開発事業を行いたいという野望からであって、大阪市民、府民のためではまったくない。
 
 地域と住民を守ろうとするなら、維新の政治に対抗するのは当たり前のことである。現在の府知事、市長、大阪の未来を考えるなら、いずれも落選させるべきである。

 だいたい、維新の政治家には、なぜか高慢な者、駄々っ子が多いように思う。周囲への配慮、自分の言動がどういう問題を引き起こすかなど、まったく思慮に欠ける者が多い。放言、暴言が目立つ。

 政治家にはなってはいけない人たちだ。

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ある研究会

2019-03-10 08:00:19 | 近現代史
 昨日ある研究会に参加した。そのなかで、全国植樹祭の歴史について話された方がいた。全国植樹祭には天皇も参加しているから、天皇への言及もあった。

 私は学問的な話については、天皇については「ご臨席」とか「お出ましになる」などという最高敬語は使うべきではないと思う。

 その方は、ひたすら最高敬語を使っていて、私は戦前の研究会に参加しているような気がした。
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女性差別

2019-03-09 18:57:44 | 社会

北原みのり「全部、つながっている」

性差別入試問題の集会で全国保険医団体連合会女性部の齊藤みち子さんの発表。
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【本】上杉忍『ハリエット・タブマン』(新曜社)

2019-03-09 11:33:18 | 
 今日、この本が届けられた。したがって未だ読んではいないが、しかし私は著者である上杉忍氏の、このタブマンについての研究発表を聴いたことがある。その時から、もっと詳しく知りたいと思っていた。
 奥付をみると今年3月、この本が刊行された。

 アメリカは、トランプ大統領に見られるように、あるいは世界各地で侵略を繰り広げているろくでもない国家ではあるが、フェミニズム運動、そして黒人の解放運動など、民衆の動きには注目されるべきことがたくさんある。

 このハリエット・タブマンも、注目されるべき女性である。
 
 歴史上の人物ではあるが、ハリエット・タブマンの生き方から、私たちは学ぶことがたくさんあると思う。

 人間は、厳しい時代でも、あるいは厳しい時代であるからこそ、人びとに感動を与える生を生きることができる。
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今日は国際女性デー

2019-03-08 21:52:03 | 政治
 3月8日は「国際女性デー」だ。東京では、「ウィメンズ・マーチ東京」のデモ行進が行われた。

 女性の力が強くなったという言説もあるが、医大入試などに見られるように、女性差別は社会の中に制度的に組み込まれている。

 せめてこの日、女性差別のことを考えよう。

Women's Action Network に、アクセスしてみよう。

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無知な安倍晋三でいいんだろう?

2019-03-07 15:56:31 | 政治
 安倍晋三は、心臓が強い。無知であるのにそこに平然と居直っている。それを官僚らがひたすら忠勤を励む。ということは、首相は無知でもいい、ということなのだろう。国政選挙で自民党や公明党に投票する人びとも、同じ。

安倍首相また国会で赤っ恥「法の支配」の対義語を知らず

安倍独裁で“法の番人”内閣法制局長官までネトウヨ化! 安倍首相のために「声を荒げる国会質問は認められない」と民主主義否定
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日本経済を支える中国人

2019-03-06 23:38:39 | 社会
 私の近くの自動車部品工場には、中国人が働いています。いわゆる「実習生」です。浜松市には、たくさんの中国人が働いています。休日にJRに乗ると、あちらこちらから中国語が聞こえてきます。また静岡市に行くと、コンビニの店員に中国人がいます。

 日本で販売されているもの、ミャンマーやベトナムも増えていますが、maid in Chinaの製品が、まだまだたくさんあります。

 私たちの生活にとって、すでに中国は不可欠の存在です。

 そして旅行者もです。どこに行っても、中国人観光客に会います。日本にたくさんのおカネをおとしてくれているようです。

 なのに・・・・・

「観光地に中国語、ハングルの案内は不要」という人が見るべきシンプルなデータ
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NHKの根性

2019-03-06 23:35:03 | メディア
 批判されても、ひたすらアベさまのNHKを追求する。その根性はすごい!これでもNHKに受信料を払うのか!

NHKの国会報道が安倍首相のPR動画状態に! 辺野古、統計不正追及を報じず自民党質問への勇ましい答弁を大々的に紹介
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卑劣なNHK

2019-03-06 19:51:03 | メディア
 NHKは、政府の広報機関だけではなく、醜悪な安倍政権と共同歩調をとる、醜悪なメディアになっているようだ。

小川淳也議員による根本大臣不信任決議案趣旨弁明を悪意ある切り取り編集で貶めたNHK
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