窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

大相撲九月場所-14日目(2012)

2012年09月23日 | スポーツ観戦記


  恐らく相撲史に残る名勝負となるであろう、平成24年九月場所千秋楽。大関日馬富士が横綱白鵬を敗り、双葉山、貴乃花以来となる史上三人目の大関での二場所連続全勝優勝、横綱昇進を確実にしました。来場所は史上初めて、不知火型の横綱が東西に誕生することになりますね。

  さて、僕はその前日の14日目に両国国技館へ行ってきました。例の如く、幕下上位あたりからの観戦です。



  五月場所を観戦した時に注目した力士の一人、十両八枚目の北播磨。今場所は残念ながら既に負け越していますが、この日は小兵の北播磨らしい、素早い動きと丸い土俵を上手く使った相撲で寶智山を翻弄しました。



  ここまで常幸龍と10勝4敗で十両優勝争いのトップを並走、来場所は入幕が確実の十両筆頭勢と同七枚目の磋牙司。上手投げで勢が11勝目を挙げました。



  十両の取組が終わり、幕内土俵入りと横綱白鵬土俵入り。



  五月場所で注目したもう一人の力士、旭日松。当時は十両筆頭で負け越しでしたが、今場所は入幕を果たし前頭十四枚目。中日まで6勝2敗で来ていたのですが、その後の三連敗が響き、ここまで8勝5敗。この日も宝富士に押し出しで敗れ、6敗目。どうも負けると続いてしまう傾向があるようです。



  五月場所で史上最年長優勝、今場所も8連勝に加え、10日目まで9勝1敗と優勝争いにも加わり、もしやと思わせた大ベテランの旭天鵬。しかし、同じくベテランの若の里に敗れ、三連敗。38歳、さすがに後半疲れが出たでしょうか?



  以前から大器と期待されながら、なかなか結果の伴わなかった隠岐の海。しかし、今場所は9勝4敗。この日も千代大龍を寄り切りで敗り、二桁にのせました。若いと思っていましたが、27歳。そろそろ頭角を現して欲しい力士です。



  中日まで6勝2敗。三役の中で唯一気を吐き、前半戦を湧かせた関脇妙義龍。豪風を送り出しで退け、こちらも二桁にのせました。三大関が休場という場所ではありましたが、来場所もぜひ頑張って、大関候補に名乗りを上げてほしいです。



  さて、結び前の注目の一番。ここまで全勝の大関日馬富士を横綱白鵬が1敗で追うという展開ですが、もし日馬富士が大関鶴竜に敗れ、白鵬が結びで大関稀勢の里に勝てば、相星。逆の展開であれば14日目で日馬富士の優勝が決まります。鶴竜もここまで3敗とはいえ、今場所の日馬富士ではちょっと勝ち目がないかと思っていましたが、その予想以上に立会いから日馬富士が鶴竜を一気に寄りきり。いわゆる電車道、あまりに速攻だったので、写真もボケてしまいました。大関同士の対戦としては、少々寂しい幕切れでしたが、今場所の日馬富士は鬼気迫るものを感じます。



  日馬富士が全勝を守った後の結びの一番。横綱白鵬対大関稀勢の里。稀勢の里は初日から八連勝で今場所を沸かせましたが、九日目に豊真将に敗れ以降、十一日目に安美錦、十三日目に日馬富士に敗れ、3敗。また、一時は白鵬に唯一相性の良いところを見せていたのですが、この日は全く勝負にならず、あっという間のはたき込み。ずっと指摘されている脇の甘さ、全方位的に対応しようとするのではなく、左のおっつけならおっつけと自分の型を確立する、この二つが稀勢の里が綱を目指す上での課題であろうと思います。

  そして、九月場所の結果は、冒頭の通り日馬富士の優勝となりました。久し振りに東西の横綱が揃うことになります。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
  ブログをご覧いただいたすべての皆様に感謝を込めて。

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