さて、筆跡診断ですが、そのためのインプット情報は極めてシンプルです。葉書に住所と宛名を書いてもらい、これを診断するのです。そんなわずかな情報で本当に人の性格が分かるのかと僕も最初は思いました。そこで、このカテゴリでは、葉書に記入されたわずかな文字情報から、書き手の性格がどの程度まで読み取れるのか(より専門家であれば、もっと深く読み取れることでしょう)を適宜診断事例としてご紹介していきたいと思います。
因みに、僕がこれまで診断した方からいただいた感想を一部ご紹介したいと思います。
「筆跡だけでどの程度のことが分かるのか?と思いながら書いていました。もどってきた結果をみてびっくり!まるで自分のことを観察した人が書いてくれたような診断結果に驚きです!いやいや当たりすぎて怖いくらいです!」(40代・男性・会社員)
「習った字では診断が出にくいとのことでしたが、中々よく言い当てられていると感じます。『自己主張で…』の部分、自分では周りから意見が出れば自分は引いて、出ないときはちょと出す。誰もやらないのならやろう、誰かやってくれていればそれでいいや。というところある様に思います。込み入った字…ごにょごにょと書きたくなります。一呼吸おき、エネルギーを込めて書こうと思います。そうすることで自身にもエネルギーが満ちると感じました。」(30代・男性・会社員)
「診断結果を見て筆跡からその人の人間性や性格が判断でき、逆に筆跡に表れてしまうことに“なるほどな”と感じました。学生時代、PTA、地域社会、会社の各々の場面でいろいろな役職を経験させてもらってきたことが、いつの間にか和を重んじ争いごとを避けてきたように思います。しかし、どうしても譲れない場面では対立しそこから逃げ出し放棄することもあります。まったくもって的中しています。診断結果を基に己を知り改善すべきところは見直していきたいと思います。」(40代・男性・会社員)
上記の感想の中にもありましたが、僕は筆跡診断の目的は、その人の性格を当てられるかどうかではなく、書き手の方が診断によって自分に気づき、より良い人生を歩んでいくために役立てていただくことにあると思っています。
筆跡が深層心理の反映であるなら、筆跡を変えることによって自分の性格を変えることは可能なのでしょうか?行動習慣として現れている性格であれば可能ではないかと考えられています。試しに、普段字の小さな人は、字を大げさなくらい大きく書いてみてください。たったそれだけのことが、意外と難しく感じられるかもしれません。それは、書くという行為がそれだけ深層意識に縛られているからです。しかし、無理にでも大きな字を書いてみると、何だか気持ちが大きくなったような気がしてこないでしょうか?このように、自分を知り、改善したい習慣を筆跡に注意することによって変えていくことは、ある程度まで可能であろうと考えられます。
幸せを呼ぶ文字の書き方 | |
長谷 美稀子 | |
東京書店 |
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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