そういえば、今日からNHK朝の連続ドラマでニッカ・ウィスキーの竹鶴政孝と妻・リタをモデルにした「マッサン」が始まりましたね。多分、本坊酒造の岩井喜一郎氏をモデルにした役も登場することでしょう。
さて、今回のミニ・ステージは、ウィスキーの世界では有名な土屋守氏解説によるハイランドパーク蒸留所。去年、ソーをご紹介しましたが、ソーを含む3種類のヴァルハラ・コレクションの紹介でした。
スコッチ・ウィスキー最北端の蒸留所といわれる、ハイランドパーク。ハイランドパークがあるオークニー島は、スコットランドでありながら、北欧文化の影響を強く受けている土地です。
したがって、このシリーズのボトルを覆う木枠は、言うまでもなくヴァイキングのロングシップの舳先をイメージしています。木枠もスカンジナビアのカラマツを使用しているとか。ボトルも敢えて古めかしいクリアでないガラスを使っています。ヴァルハラ・コレクションの「ヴァルハラ」とは、北欧神話における主神オーディーンの宮殿のことです。
第一弾は「ソー」。ソーは北欧神話最強の戦神トールの英語読み、トールは木曜日(Thursday)の語源でもあります。雷神でもあるトールらしく、荒々しい力強いウィスキーです。
第二弾は「ロキ」。ロキは悪戯好きの神。北欧神話最大のトリックスターと言われるとおり、このウィスキーにはオークニーのピートではなく、敢えて本土のピートが使われているそうです。
第三弾は「フレイヤ」。フレイヤは美・愛・豊饒・戦い・魔法・死を守護する女神、金曜日(Friday)の語源でもあります。ハイランドパークはシェリー樽を使用しているのですが、シリーズ中唯一の女神であるフレイヤはファーストフィルのバーボン樽を使用しています。今回の試飲はこのフレイヤだったのですが、荒々しいハイランドパークらしからぬ柑橘系の上品でフルーティーな香り、バニラ香、ピート香も控えめです。
2012年から毎年限定品で販売されたシリーズ、残念ながら今年5月に発売されたフレイヤも完売しているそうです。バーで見かけたら、また飲み比べてみたいと思います。
<おわり>
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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