9月21日、東京ドームシティ・プリズムホールにて開催された、「TOKYO INTERNATIONAL BAR SHOW-WHISKY LIVE 2014」へ行ってきました。同イベントは、昨年に続き2回目です。今回も、様々なウィスキーを試飲して歩きました。その内のいくつかをご紹介したいと思います。
最初の一杯は、ハイランドパークやマッカランをキーモルトに、ファーストフィルのシェリー樽でマリッジした、ネイキッド・グラウス(Naked Grouse)。ハイランドパークの荒々しさを感じるでもなく、かといってシェリー香が強すぎもせず、大人しいウィスキーでした。
続いて、タリスカー・ストーム(Talisker Storm)。あのタリスカーがストーム(嵐)と銘打つ位なので、どれだけ荒々しいのか期待していましたが、ニートでは思ったほどのインパクトがありませんでした。しかし、トニックウォーターで割ると一気に潮っぽさが爆発。潮っぽさというより本当に塩の味がしました。
さて、以前もご紹介したことがありますが、僕の大好きなウィスキーの一つ、台湾のカバラン(Kavalan)。このウィスキーに初めて出会ったのは4年前ですが、本当に素晴らしい。今回試飲したのは、ソリスト(Solist)のバーボンシングルカスクストレングスとシェリーシングルカスクストレングス。黄金色の前者は、しっかりとした甘みに、マンゴーのようなフルーツとバニラの香り。後者はシェリー樽由来のレンガ色にアーモンドチョコレートを思わせる風味。なめらかで余韻が長く、本当に美味しいです。
こちらもお勧めのウィスキーの一つ。インドのアムルット(Amrut)です。試飲したのはフュージョン(Fusion)とカダンハム(Kadambam)前者は程よいピート香りにチョコレートのニュアンス。アムルット蒸留所のあるバンガロールの言葉であるタミル語で「組み合わせ」を意味する「カダンハム」と名づけられた後者は、その名の通り、シェリー樽、ラム樽、ブランデー樽で熟成させたウィスキーです。花のような香りが広がり、フルーティー、余韻も長く上品な仕上がりです。本当に素晴らしい。
いくつか飛ばして、2013年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで最高賞を受賞したという、モンキー・ショルダー(Mokey Shoulder)。グレンフィディック、ヴァルベニー、そして馴染みがないですがキニンヴィという3つのモルトをブレンディッドして造られたウィスキー。しっかりとしたバニラ香とモルト由来の甘みが感じられます。因みに、モンキー・ショルダーというのは、昔フロアモルディングでモルトを攪拌するという重労働によって痛くなった肩を作業者達がこう呼んだのだそうです。
富士山麓シングルグレーン25年。グレーンウィスキーながらしっかりとしています。
<つづく>
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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