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実家からわずか500m、第90回YMSの会場として自ら提案したにもかかわらず、出張と重なり行けずじまいだった忠勇さんへ行ってきました。かつて正才ふぐが多く獲れ、今でもふぐを提供するお店が多く残る横浜。その中でも老舗中の老舗です。この日も関内からここに来るために睦町まで来たというヨーロッパからの観光客の方がいて驚きました。
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歴史的な話やエピソードなどは第87回YMSや上記第90回YMSのレポートに譲るとして、ここでは料理に焦点を当てたいと思います(写真がピンボケしてしまい、申し訳ありません)。まずは煮凝りから。
天然のとらふぐにこだわる忠勇のふぐ刺し(冒頭写真)は、水っぽくなく噛むほどにしっかりとした味が出てきます。
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ふぐちりは、大きな昆布で出汁をとった湯に軽く潜らせ、自家製のポン酢でいただきます。食べ方については、多少の見解の相違はあるものの、大将と女将さんから非常に細かくご指導いただきました。写真中央付近の突起した部位は、通称「うぐいす」と呼ばれる、しりびれ基部の希少部位です。
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ひれ酒。これも香ばしく焼いたひれが沢山入っていて、何度お替りしても楽しめます。本当のひれ酒は悪酔いしないのだとか。
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忠勇はうなぎも有名です。今回心臓は出てきませんでしたが、生きたまま捌く昔ながらのやり方にこだわっています。白焼きとかば焼きでいただきましたが、余計な脂の少ないうなぎは柔らかく、口の中で身がほろほろと崩れます。そして、味が濃い。
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口いっぱい頬張っても入らないほど大きなエビフライ。
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最後はふぐと昆布と野菜で贅沢な出汁で雑炊の締め。
忠勇
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神奈川県横浜市南区睦町1-3-6
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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