「ジャナイナ・チェッペ」展 トーキョーワンダーサイト渋谷 8/26

トーキョーワンダーサイト渋谷渋谷区神南1-19-8
「ジャナイナ・チェッペ」展
7/20-8/27(会期終了)

ブラジル系ドイツ人アーティスト、ジャナイナ・チェッぺの個展を見てきました。水に包まれ、また揺られ、さらには水へ手向かう女性の物語を、主に映像インスタレーションで表現した展覧会です。



彼女を取り巻く水は何かの象徴として描かれているのでしょうか。体をビニールのような物体で幾重にも縛り付け、水の中へ飛び出していく。そこから彼女の格闘が始まりました。もがき、苦しみ、そして水を撥ね付け、最後には殆ど諦めたようにして体を委ねている。私には、水は彼女を取り巻く社会であり、また罠のようにも感じられました。彼女は、その襲いかかる水の恐怖から逃れる時、平安が約束される。危険と隣り合わせになった格闘を抜けて、彼女は勝利を、いや大いなる敗北を受け入れたのでしょう。水に解き放たれた彼女の姿は、まるで腐乱死体のようでした。力なくただ漂っています。

彼女は水に浮かぶ美しき妖精ではなく、その魔力へ虚しく抵抗した一人の戦士です。ただ美しいだけでも、また居心地が良いだけでもない。(むしろ私には気味悪く感じられました。)まさに亡骸のように水を漂う彼女の姿が脳裏に焼き付く展覧会でした。
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「BLOGRAFFITI 2004-2006」 キャスパーズギャラリー 8/26

キャスパーズギャラリー目黒区青葉台1-25-4
「BLOGRAFFITI 2004-2006」
8/22-27(会期終了)

いつもブログでお世話になっている「心の運動・胃の運動」のHoneyさんが、ご趣味の写真の個展を開催されました。会場は、目黒川沿いにあるキャスパーズギャラリー。Honeyさんにピッタリの可愛らしいギャラリーです。



タイトルからしてとても凝っています。「BLOGRAFFITI」(ブログラフィティ)とは聞き慣れませんが、これはブログとグラフィティを重ねたHoneyさんの造語なのだそうです。(カッコいい!)そして会場では、そんなHoneyさんの素敵なお写真が所狭しと並んでいました。一体何点展示されていたのでしょうか。もの凄い数でした。

まずは、Honeyさんご自身のセレクトによる25点の写真がお出迎えです。題して「Honey's Selection」。ブログをご覧になられている方であればご存知の写真が勢揃いしていました。そして次には、切手サイズに縮小されたHoneyさんの写真が壁一面に無数に連なって並びます。これぞまさに「BLOGRAFFITI」です。graffiti(グラフィティ)、つまり「壁などに刻まれた古代の絵画や文字。」という意味がピッタリの、それこそ巨大なモザイク壁画のように写真の並ぶインスタレーションでした。そして最後は、ブログの記事を写真と組み合わせて紹介するコーナーです。ここではHoneyさんお馴染みの「ここはどこでしょう?」や、美術展、そしてHoneyさんと言えばもう忘れてはならないチョコや食べ物のエントリまでが載っています。ブログと同様に、拝見するだけでもお腹がすいてしまいました…。美味しそうなお写真ばかりです。

ブログを通したご趣味の活動を、こうした実際の展示で表現されるのは本当に素晴らしいと思いました。ちなみにこの展示は「1st exhibition」とありました。と言うことは二回目も…?!これは楽しみです!
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