都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「笹口数 『white』」 ZENSHI
ZENSHI(江東区清澄1-3-2 6階)
「笹口数 『white』」
6/2-7/14
笹口数というと、数年前に原美術館で見た浮遊するボールの立体作品、「ball work」を思い出します。ZENSHIで開催中の個展です。今回は、透明アクリルの額と白ボードを使った作品が展示されていました。
まず忘れずに申し上げたいのは、笹口の作品は、それが何であるかを知らないで見た方が、言い換えれば頭を真っ白な状態で見た方が絶対に楽しめということです。「white night」では、透明アクリルに小さく彫られたギリシャ文字や数字が、その下の白ボートに影を落とすかのようにして点々と浮かんでいます。また「island」では、それこそどこかの島の地図を示すような模様が、「white night」と同じ技法にて描かれていました。それが一体、どこの島の地図なのか、はたまた道路図なのか地形図なのか、一部、空港のようにも見える形を目で追いかけながら、多様なイメージを膨らませることが出来るというわけなのです。もちろんそれは、まるで宇宙に浮かぶ無数の星を箱庭のように見る「white night」にも共通する面白さでした。さて、上の画像に挙げた線の数々は一体何に見えるでしょう。(ただし笹口は、錯視的な謎掛けをしているわけではないと思います。)
真っ白な世界に見る、シンプルながらも凝ったイメージを楽しむことが出来ます。7月14日までの開催です。(6/16)
「笹口数 『white』」
6/2-7/14
笹口数というと、数年前に原美術館で見た浮遊するボールの立体作品、「ball work」を思い出します。ZENSHIで開催中の個展です。今回は、透明アクリルの額と白ボードを使った作品が展示されていました。
まず忘れずに申し上げたいのは、笹口の作品は、それが何であるかを知らないで見た方が、言い換えれば頭を真っ白な状態で見た方が絶対に楽しめということです。「white night」では、透明アクリルに小さく彫られたギリシャ文字や数字が、その下の白ボートに影を落とすかのようにして点々と浮かんでいます。また「island」では、それこそどこかの島の地図を示すような模様が、「white night」と同じ技法にて描かれていました。それが一体、どこの島の地図なのか、はたまた道路図なのか地形図なのか、一部、空港のようにも見える形を目で追いかけながら、多様なイメージを膨らませることが出来るというわけなのです。もちろんそれは、まるで宇宙に浮かぶ無数の星を箱庭のように見る「white night」にも共通する面白さでした。さて、上の画像に挙げた線の数々は一体何に見えるでしょう。(ただし笹口は、錯視的な謎掛けをしているわけではないと思います。)
真っ白な世界に見る、シンプルながらも凝ったイメージを楽しむことが出来ます。7月14日までの開催です。(6/16)
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