都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「Oコレクションによる空想美術館 - 第1室『桑原加藤の部屋』」 トーキョーワンダーサイト本郷
トーキョーワンダーサイト本郷(文京区本郷2-4-16)
「Oコレクションによる空想美術館 - 第1室:桑原加藤の部屋 - つぎつぎと・なりゆく・いきおいに任せて」
5/5-7/1
本郷のワンダーサイトではじまった連続企画展です。これから約半年間にわたり、有名な現代アートコレクターであるという岡田聡氏のコレクションを紹介します。その第一弾(つまり第1室。)は、今年のMOTアニュアルの記憶も新しい加藤泉と、「奇妙なアイデアで溢れているこの世界の一部を描いていきたい」とも語る(TABより引用。)画家、桑原正彦でした。
やはり気になるのは、どこで見てもその奇妙な存在感に目を奪われる、加藤泉の木彫の人形「無題」です。展示では、椅子に座った一体と、もう一つ、壁際に佇む小型のものが紹介されていました。おかっぱ頭の赤い髪と不気味に光る緑色の目も強く印象に残りますが、手を膝の上にのせるようにしてちょこんと椅子に腰掛ける様が何とも可愛気です。まるで異星人でも見るかのような出で立ちではありますが、この不可解なほど人懐っこい表情をしているのもまた魅力の一つだと思います。
一方の小型の人形の体は布で出来ていました。(木彫部分は頭部だけです。)それが何やらおびえるようにして壁にもたれかかっています。率直なところ、桑原の絵画には感じるものがなかったのですが、まずはこの加藤の人形に出会えただけでも満足出来ました。
この展覧会にあわせ、ワンダーウォールの入選者より選ばれたアーティストを紹介する「TWS-Emerging」(Emerging Artist Support Program 2007)も開催されています。(長井朋子「バラも馬に歌にミドリも庭」/佐貫巧「BLUE×BLUE」)特に長井朋子の、さながらメルヘン調の空想世界を思わせるような絵画に惹かれました。
もちろん無料です。定点観測したいと思います。
7月1日までの開催です。(6/16)
*関連エントリ
「MOTアニュアル2007 等身大の約束」 東京都現代美術館
「Oコレクションによる空想美術館 - 第1室:桑原加藤の部屋 - つぎつぎと・なりゆく・いきおいに任せて」
5/5-7/1
本郷のワンダーサイトではじまった連続企画展です。これから約半年間にわたり、有名な現代アートコレクターであるという岡田聡氏のコレクションを紹介します。その第一弾(つまり第1室。)は、今年のMOTアニュアルの記憶も新しい加藤泉と、「奇妙なアイデアで溢れているこの世界の一部を描いていきたい」とも語る(TABより引用。)画家、桑原正彦でした。
やはり気になるのは、どこで見てもその奇妙な存在感に目を奪われる、加藤泉の木彫の人形「無題」です。展示では、椅子に座った一体と、もう一つ、壁際に佇む小型のものが紹介されていました。おかっぱ頭の赤い髪と不気味に光る緑色の目も強く印象に残りますが、手を膝の上にのせるようにしてちょこんと椅子に腰掛ける様が何とも可愛気です。まるで異星人でも見るかのような出で立ちではありますが、この不可解なほど人懐っこい表情をしているのもまた魅力の一つだと思います。
一方の小型の人形の体は布で出来ていました。(木彫部分は頭部だけです。)それが何やらおびえるようにして壁にもたれかかっています。率直なところ、桑原の絵画には感じるものがなかったのですが、まずはこの加藤の人形に出会えただけでも満足出来ました。
この展覧会にあわせ、ワンダーウォールの入選者より選ばれたアーティストを紹介する「TWS-Emerging」(Emerging Artist Support Program 2007)も開催されています。(長井朋子「バラも馬に歌にミドリも庭」/佐貫巧「BLUE×BLUE」)特に長井朋子の、さながらメルヘン調の空想世界を思わせるような絵画に惹かれました。
もちろん無料です。定点観測したいと思います。
7月1日までの開催です。(6/16)
*関連エントリ
「MOTアニュアル2007 等身大の約束」 東京都現代美術館
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )