都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「原良介 - ゆらめき地平面」 Yuka Sasahara Gallery
Yuka Sasahara Gallery(新宿区西五軒町3-7 ミナト第3ビル4F)
「原良介 - ゆらめき地平面」
7/5-8/9

ワンダーウォール大賞受賞歴(2001年)も持つ、原良介の近作個展です。緑鮮やかな森の中を駆ける人物が幻影となって描かれています。
まず目立つのは、上のDMにも掲載された「landscape」です。淡い緑に包まれ、春を思わせるピンクの花々も混じる森の光景が、どこか平面的な図像のような表現をもって示されています。その様子は一見、平穏そのものにも思えますが、画面を埋め尽くす細かなタッチより浮かび上がる、例えば燃える炎とも宙を駆ける龍ともとれるような描写が、この森のおどろおどろしさを朧げに伝えているようにも感じられました。そう捉えると時折、緑の下より垣間見える黒い闇が何とも不気味です。安定していません。
最近の作風は、森や木立を気持ち良さそうに駆ける人の描かれた作品にあるのでしょうか。髪を振り乱して走る女性のシルエットは断片的に消えて行き、その走った痕跡とその行方の時間軸が一枚のキャンバスにまとまって示されています。率直なところ、ファイルで紹介されていた過去作の方が魅力的に思えましたが、このような『時間の揺らぎ』が今度どう進展するのかにも興味がわきました。
いつの間にかYuka Sasahara Galleryが、かつて山本現代のあったスペースへと移動していました。8月9日までの開催です。
「原良介 - ゆらめき地平面」
7/5-8/9

ワンダーウォール大賞受賞歴(2001年)も持つ、原良介の近作個展です。緑鮮やかな森の中を駆ける人物が幻影となって描かれています。
まず目立つのは、上のDMにも掲載された「landscape」です。淡い緑に包まれ、春を思わせるピンクの花々も混じる森の光景が、どこか平面的な図像のような表現をもって示されています。その様子は一見、平穏そのものにも思えますが、画面を埋め尽くす細かなタッチより浮かび上がる、例えば燃える炎とも宙を駆ける龍ともとれるような描写が、この森のおどろおどろしさを朧げに伝えているようにも感じられました。そう捉えると時折、緑の下より垣間見える黒い闇が何とも不気味です。安定していません。
最近の作風は、森や木立を気持ち良さそうに駆ける人の描かれた作品にあるのでしょうか。髪を振り乱して走る女性のシルエットは断片的に消えて行き、その走った痕跡とその行方の時間軸が一枚のキャンバスにまとまって示されています。率直なところ、ファイルで紹介されていた過去作の方が魅力的に思えましたが、このような『時間の揺らぎ』が今度どう進展するのかにも興味がわきました。
いつの間にかYuka Sasahara Galleryが、かつて山本現代のあったスペースへと移動していました。8月9日までの開催です。
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