都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「桑久保徹 展」 小山登美夫ギャラリー
小山登美夫ギャラリー(江東区清澄1-3-2 6階)
「桑久保徹 - World Citizens with the White Boxes - 」
7/19-8/19
男女のポップな彫像の群れが、水平線の広がる画中の海辺で相対しています。2004年のGEISAIにて小山登美夫にスカウトされたという気鋭のアーティスト、桑久保徹の新作個展へ行ってきました。
まず目に飛び込んで来るのは、おおよそ実景によるものとは思えない、何やら夢の中の世界のような広々とした空間です。一見、殆ど乱雑であるとさえ思う厚塗りのタッチにて、一種の舞台装置のようなそれらの場を描いています。ただしその舞台はまさに多様です。時に上記のような海沿いの砂浜であり、またはDMにも登場するアトリエのようでもありました。そしてそこに細々とした小道具、ようは前者であればスーツ姿の男性の彫像であり、また後者なら画布や絵具、それに家具などが散乱しているわけです。また上空には不穏な分厚い雲が横たわっています。ワイシャツにネクタイを締めた男性陣と、あたかも鬼火をのような松明を持つ着飾った女性陣の並ぶ二枚の作品が特に印象に残りました。一体、何を向き合って争おうとしているのでしょうか。
今個展の出品作以外にも、計3点の油彩画が代官山の「TKG Daikanyama」にも展示されています。そちらはまるで西洋絵画の伝統を忠実に伝えているかのような静物画です。あたかもゴッホの画風を思わせる濃厚な作品が紹介されていました。
8月19日までの開催です。
「桑久保徹 - World Citizens with the White Boxes - 」
7/19-8/19
男女のポップな彫像の群れが、水平線の広がる画中の海辺で相対しています。2004年のGEISAIにて小山登美夫にスカウトされたという気鋭のアーティスト、桑久保徹の新作個展へ行ってきました。
まず目に飛び込んで来るのは、おおよそ実景によるものとは思えない、何やら夢の中の世界のような広々とした空間です。一見、殆ど乱雑であるとさえ思う厚塗りのタッチにて、一種の舞台装置のようなそれらの場を描いています。ただしその舞台はまさに多様です。時に上記のような海沿いの砂浜であり、またはDMにも登場するアトリエのようでもありました。そしてそこに細々とした小道具、ようは前者であればスーツ姿の男性の彫像であり、また後者なら画布や絵具、それに家具などが散乱しているわけです。また上空には不穏な分厚い雲が横たわっています。ワイシャツにネクタイを締めた男性陣と、あたかも鬼火をのような松明を持つ着飾った女性陣の並ぶ二枚の作品が特に印象に残りました。一体、何を向き合って争おうとしているのでしょうか。
今個展の出品作以外にも、計3点の油彩画が代官山の「TKG Daikanyama」にも展示されています。そちらはまるで西洋絵画の伝統を忠実に伝えているかのような静物画です。あたかもゴッホの画風を思わせる濃厚な作品が紹介されていました。
8月19日までの開催です。
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