都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「山姥 河鍋暁斎筆」 東京国立博物館
東京国立博物館・平常展示18室「近代美術」(台東区上野公園13-9)
「山姥 河鍋暁斎筆」
8/3~9/12
いつも見逃せない東博の本館平常展ですが、近代美術のコーナーの一角で異彩を放つ暁斎の一幅が展示されています。平常展示18室で公開中の河鍋暁斎の「山姥」を見てきました。

この作品は浄瑠璃の山姥の設定を取り入れて描かれたものだそうですが、その踊るように大胆な線と、反面の極めて繊細な衣服の表現には、硬軟に冴えた暁斎ならではの筆の魅力を感じ取れるのではないでしょうか。

人物造形はどこか浮世絵風でもありますが、そのふと見やる表情やただれた髪は生々しく、それこそ今にも山姥の本性、つまりはグロテスクな姿を化けて現すような予感がしてなりません。

また無邪気に引き合う金太郎やシロクマも実に生き生きと描かれていました。しかしこの細やかな彩色は必見です。随所には金も散りばめられ、どこか華やかでかつ派手な出立ちは、それこそつい先日のBASARAを連想させました。
「反骨の画家 河鍋暁斎/狩野博幸・河鍋楠美/新潮社」
9月12日まで公開されています。
「山姥 河鍋暁斎筆」
8/3~9/12
いつも見逃せない東博の本館平常展ですが、近代美術のコーナーの一角で異彩を放つ暁斎の一幅が展示されています。平常展示18室で公開中の河鍋暁斎の「山姥」を見てきました。

この作品は浄瑠璃の山姥の設定を取り入れて描かれたものだそうですが、その踊るように大胆な線と、反面の極めて繊細な衣服の表現には、硬軟に冴えた暁斎ならではの筆の魅力を感じ取れるのではないでしょうか。

人物造形はどこか浮世絵風でもありますが、そのふと見やる表情やただれた髪は生々しく、それこそ今にも山姥の本性、つまりはグロテスクな姿を化けて現すような予感がしてなりません。

また無邪気に引き合う金太郎やシロクマも実に生き生きと描かれていました。しかしこの細やかな彩色は必見です。随所には金も散りばめられ、どこか華やかでかつ派手な出立ちは、それこそつい先日のBASARAを連想させました。

9月12日まで公開されています。
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