都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「遠藤利克 Trieb - Void」 代官山ヒルサイドフォーラム
代官山ヒルサイドフォーラム(渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階)
「遠藤利克 Trieb - Void」
8/17-9/5
代官山ヒルサイドフォーラムで開催中の「遠藤利克 Trieb - Void」へ行ってきました。
遠藤利克というと炭化した大型のオブジェが印象に深いところですが、今回の個展ではそうした立体の作品が5、6点ほど展示されています。水の送り込まれた縦2~3メートルの直方体「Trieb-ナルシスの柩」に始まり、展示直前に焼成され、まるで巨大な地下水路のような「Trieb-水路」、さらには同じく炭化した長い舟の「空洞説2009-木の舟」を順に見ていくと、木や火と交わり、時に激しくぶつかりあう水の輪廻転生の物語を追体験しているような気分にさせられました。
フォーラムの手狭で「分節化」(解説パンフレットより引用)されたスペースをあえて逆手にとるような展示だと言えるかもしれません。「ナルシスの柩」越しに見える中庭の彫刻も美しく、また洞窟のような通路をくぐって抜けた先にある階下の「木の舟」はそれこそ地下湖に打ち上げられた古代舟のようでした。
別会場ヒルサイドテラスA棟ギャラリー(撮影は会場外から。)
なお主会場とは別にヒルサイドテラスのA棟ギャラリーにて小品の彫刻やドローイングもあわせて展示(販売)されています。これまで東近美(常設)の他、所沢のビエンナーレなど単体でしか遠藤の作品を見て来なかった私にとって、ある程度のまとまった数で彼の近作を楽しめる良い機会でもありました。
大型作品の並ぶ主会場については有料(500円)です。9月5日まで開催されています。
「遠藤利克 Trieb - Void」
8/17-9/5
代官山ヒルサイドフォーラムで開催中の「遠藤利克 Trieb - Void」へ行ってきました。
遠藤利克というと炭化した大型のオブジェが印象に深いところですが、今回の個展ではそうした立体の作品が5、6点ほど展示されています。水の送り込まれた縦2~3メートルの直方体「Trieb-ナルシスの柩」に始まり、展示直前に焼成され、まるで巨大な地下水路のような「Trieb-水路」、さらには同じく炭化した長い舟の「空洞説2009-木の舟」を順に見ていくと、木や火と交わり、時に激しくぶつかりあう水の輪廻転生の物語を追体験しているような気分にさせられました。
フォーラムの手狭で「分節化」(解説パンフレットより引用)されたスペースをあえて逆手にとるような展示だと言えるかもしれません。「ナルシスの柩」越しに見える中庭の彫刻も美しく、また洞窟のような通路をくぐって抜けた先にある階下の「木の舟」はそれこそ地下湖に打ち上げられた古代舟のようでした。
別会場ヒルサイドテラスA棟ギャラリー(撮影は会場外から。)
なお主会場とは別にヒルサイドテラスのA棟ギャラリーにて小品の彫刻やドローイングもあわせて展示(販売)されています。これまで東近美(常設)の他、所沢のビエンナーレなど単体でしか遠藤の作品を見て来なかった私にとって、ある程度のまとまった数で彼の近作を楽しめる良い機会でもありました。
大型作品の並ぶ主会場については有料(500円)です。9月5日まで開催されています。
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