東京国立博物館で酒井抱一の「夏秋草図屏風」が公開されます

東京国立博物館ニュースでも大々的に告知されていました。同館の総合文化展「秋の特別公開」にて、酒井抱一の「夏秋草図屏風」が公開されます。



展示期間は9月18日(水)~9月29日(日)。場所は本館2階の第7室「屏風と襖絵ー安土桃山~江戸」のフロアです。ちなみに同館での公開は2010年以来、約3年ぶりのこと。また関東では2011年に千葉市美術館で行われた「酒井抱一と江戸琳派」展以来となります。


酒井抱一「夏秋草図屏風」東京国立博物館 *2010年の東博平常展での展示風景

またさらに東博では館蔵の抱一作「四季花鳥図巻」の下巻もあわせて公開。こちらの展示期間は8月20日(火)~9月29日(日)の約1ヶ月間。場所は「夏秋草図」の隣の第8室「書画の展開ー安土桃山~江戸」です。また巻替えはありません。つまり「夏秋草図屏風」の展示期間に出かければ双方を見ることが出来ます。

なお展示会期中、「夏秋草図屏風」に関する講演会、解説会も予定されています。

講演会「酒井抱一筆 夏秋草図屏風の魅力」
日時:9月28日(土)15:00~16:00
会場:平成館大講堂
講師:本田光子(絵画・彫刻室研究員)
定員:380名(先着順)
夏の雨、秋の風、銀地屏風の草花たち。季節の一枚にこめられた、さまざまなイメージをご紹介します。
聴講料:無料(当日の入館料が必要。)

列品解説「酒井抱一と夏秋草図屏風」
日時:9月18日(水)、9月25日(水) いずれも14:00~14:30
会場:本館地下 教育普及スペースみどりのライオン
講師:金井裕子(特別展室研究員)
尾形光琳筆「風神雷神図屏風」の裏面に描かれていた「夏秋草図屏風」。二つの屏風の関係を考えながら、作者酒井抱一の素顔に迫ります。博物館ビギナー向けの内容です。
聴講料:無料(当日の入館料が必要。)

ともに予約不要、入館料のみで参加可能です。また講演会の行われる9月28日(土)は特別夜間開館により20時まで開館します。ちょうどこの時期は特別展の入れ替わる期間で金曜の夜間開館はありません。秋の夜の静かな環境で「夏秋草図屏風」を楽しむのも良いのではないでしょうか。


酒井抱一「四季花鳥図巻」 東京国立博物館

この「秋の特別公開」は昨年より東博で始まった新企画。その他にも優品がいくつか公開されます。前回「夏秋草図屏風」が出た際は平常展に1ヶ月以上展示されていましたが、今回は2週間限定。かなり短めです。是非ともお見逃しなきようおすすめします。

「もっと知りたい酒井抱一/玉蟲敏子/東京美術」

「秋の特別公開 酒井抱一 夏秋草図屏風」 東京国立博物館@TNM_PR
会期:9月18日(水)~9月29日(日)
休館:9月24日(火)
時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) *但し9月28日(土)は特別夜間開館で20時まで開館。22日(日)、23日(月・祝)、29日(日)は18時まで開館。
料金:一般600(500)円、大学生400(300)円。高校生以下、70歳以上無料。
 *( )内は20名以上の団体料金。
住所:台東区上野公園13-9
交通:JR上野駅公園口より徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、京成電鉄上野駅より徒歩15分。
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