「スプツニ子! Trancefloraーエイミの光るシルク展」 グッチ新宿

グッチ新宿イベントスペース
「スプツニ子! Trancefloraーエイミの光るシルク展」
4/23-5/17



グッチ新宿イベントスペースで開催中の「スプツニ子! Trancefloraーエイミの光るシルク」を見てきました。

1985年生まれの現代アーティスト、スプツニ子!。国内の美術館では東京都現代美術館での「うさぎスマッシュ展」(2013)にも参加。ど迫力の映像「ルナ☆ガール」を覚えておられる方も多いかもしれません。

常に何らかのテクノロジーを参照するスプニツ子!。今回の素材は光るシルクです。開発したのは農業生物資源研究所。農業の基礎科学分野を研究する国内最大の組織です。スプニツ子!は同研究所が開発した光るシルクを用い、バイオによって変化する新しいファッションの形を提案しています。

それにしてもスプニツ子!の世界観、言葉で説明するのは難しいもの。百聞は一見にしかずです。グッチ新宿のイベントスペースに入ってみました。



すると青い発光体が空間を埋め尽くすかのように連なっています。写真では電飾に見えるかもしれませんが、これが光る繭玉。何と全部で3000個です。ブラックライトに照らされては煌煌と灯ります。眩い。思わず仰け反ってしまいます。



奥のステージでは光り輝くドレスがディスプレイされていました。ここで物語は始動。主人公はエイミです。もちろん彼女のドレスも光のシルクによって出来たもの。さらにエイミが作ろうとする「バラの香りのシルク」や「恋のシルク」といったストーリーが展開していきます。



ちなみにドレスはグッチのアイコンであるフローラをイメージしているのだそうです。まるで宇宙服でも連想させるかのように独創的ですが、実は展示にはもう一つ大きな仕掛けがあります。と言うのも入口で渡されるフィルムメガネです。それをかけるとご覧の通り、ドレスやシルクの玉の色がカラフルに変化して見えます。



また実際にドレスを着て演じたイメージフィルム、「エイミの光るシルク」も見どころの一つ。エイミが颯爽と軽快に踊り出します。さらには光るシルクの生成過程、遺伝子組み換えのプロセス、さらには光る繭に生糸を紹介する展示もありました。



蛍光シルクを京都の西陣に織り込んだ生地も面白いのではないでしょうか。最先端の科学と伝統的な技術、そこにスプニツ子!のアイデアが加わって初めて完成したインスタレーションだと言えそうです。



どこかスタイリッシュな新宿グッチならではの展覧会です。SF世界に迷い込んだかのように楽しめました。



5月17日まで開催されています。

「スプツニ子! Trancefloraーエイミの光るシルク展」 グッチ新宿イベントスペース
会期:4月23日(木)~5月17日(日)
休館:会期中無休。
時間:11:00~20:00。(最終入場は19時半まで)
料金:無料。
住所:新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル3階
交通:東京メトロ丸ノ内線新宿駅A7出口すぐ。JR線新宿駅東口より徒歩2分。
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