「国宝応援プロジェクト」が進行中です

日本で初めて「国宝」の言葉が使用されたのは、明治30年に制定された古社寺保存法でした。



その後、昭和4年に国宝保存法が制定され、戦後になって文化財保護法が施行されました。つまり今年は国宝誕生120年周年にあたります。いわば国宝イヤーです。京都国立博物館の「国宝展」の例を挙げるまでもなく、国宝に関する様々な企画が行われています。


「週刊 ニッポンの国宝100」
http://www.shogakukan.co.jp/pr/kokuhou100/

うち1つが、小学館による「週刊 ニッポンの国宝100」です。100件の国宝を、各巻2点ずつ紹介していく全50巻のウィークリーブックで、9月5日の創刊号から1年間、毎週火曜日に発売されます。

そのプロモーションの一環として「国宝応援プロジェクト」が始まりました。



WEB上での展開は2つです。TwitterとFacebookページにて行われています。

国宝応援団(@kokuhou_project)
https://twitter.com/kokuhou_project

「国宝応援プロジェクト」Facebookページ
https://www.facebook.com/kokuhouproject/

「国宝応援団のメンバーが国宝の魅力を発信していきます。」とあるように、複数のメンバーが記事を投稿しているのが特徴です。またプロモーション活動でありながら、ウィークリーブックの内容を離れた、国宝全般の情報も発信しています。またTwitterでは「国宝クイズ」なども行い、ユーザーを巻き込んで展開しているようです。

さて秋の国宝展も約1ヶ月後に迫ってきました。



「開館120周年記念 特別展覧会 国宝」@京都国立博物館
会期:2017年10月3日(火)~11月26日(日)

美術工芸品の国宝885件のうち、実に200件もの作品が集結する、京都では約40年ぶりの国宝展となります。

雪舟の国宝が初めて同時に展示されるほか、光琳の「燕子花図屏風」が100年ぶりに京都で公開されるなど、話題には事欠きませんが、会期が4つに分かれているのが悩ましいところです。全て見るためには足繁く通う以外にありません。

既に主要作品の出展期間が公開されていますが、ともかくは出品リストが待たれます。私も会期中に1度は出かけるつもりです。

「週刊 ニッポンの国宝100」の「国宝応援プロジェクト」。まずは秋の国宝展とともに追うのが良さそうです。


9月4日(月)、丸の内オアゾにて「国宝応援プロジェクト発足式」が行われ、さらに以下のタイアップ企画、ないし関連商品が発表されました。

1.JR東海による「国宝新幹線」の運行
京都国立博物館で開催される特別展覧会「国宝」へ向かう乗客専用の貸切新幹線を運行。運行日は11月19日。各旅行会社より旅行商品として発売。車内にて山下裕二・明治学院大学教授と俳優・井浦新さんによる国宝解説アナウンス(事前収録)を放送する。利用者には「ニッポンの国宝100」の創刊号が贈呈されるほか、抽選でサイン本のプレゼントなどの特典あり。

国宝応援プロジェクト「国宝新幹線」の運行について(東海旅客鉄道株式会社)

2.日清食品が国宝「火焔型土器」をもした「縄文Doki★Doki クッカー」を発売。
「カップ麺と縄文土器には日本の食文化を変えた共通点がある」(公式ツイッターより)として、愛知に300年続く民窯「瀬戸本業窯」による「縄文Doki★Doki クッカー」を限定販売。(11月予定)

3.日本出版販売が「国宝検定」をスタート。
数多くの検定事業を手掛ける日本出版販売が「国宝検定」を開始。試験日は2018年10月28日。(2017年9月5日受付開始。)初級、上級を設定し、国宝の知識を問う。公式テキストを「ニッポンの国宝100」とする。

国宝検定公式サイト(日本出版販売)

「週刊 ニッポンの国宝100 阿修羅/風神雷神図屏風/小学館



「週刊ニッポンの国宝100」 小学館
内容:国宝の至高の世界を旅する、全50巻。国宝とは「世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」(文化財保護法)国宝を知ることは、日本美術を知ること。そして、まさに日本のこころを知る旅だともいえます。「週刊 ニッポンの国宝100」では、現在指定されている1108件の中からとくに意義深い100点を選び、毎号2点にスポットを当てその魅力を徹底的に分析します。
価格:創刊記念特別価格500円。2巻以降680円(ともに税込)。
仕様:A4変形型・オールカラー42ページ。
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