◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「恐怖が消えずに復帰することができない」って?

2011-02-09 20:55:57 | 気になる言葉、具体例
                              やっぱりハム鍋かいっ
 今日は前回の続きということで、変な「~ずに」です。電気のほうはまだでして、冷たいコタツは邪魔なだけ・・・(-_-;) さて、伊藤アナの「この溝が埋まらずに破談ということに」は、たしか、企業合併の話がまとまらなかったという話だったと思いますが、破談になったのは溝が埋まらなかったからで、ということは、「この溝が埋まらず、破談ということに」ですね。
 星占いの「冷静な判断ができずにパニック」は、高島アナが「冷静な判断ができずにパニック」と言ったり「冷静な判断ができず、パニック」と言ったりしたのがちょっと分かるような気がします。ですが、冷静に考えれば、やはりこれも「冷静な判断ができず、パニック」です。「できない」ことが原因で「パニックになる」のですから。
 変な「~ずに」がすっかり定着してしまったことを示すように、日テレの羽鳥アナも「恐怖が消えずに復帰することができない」なんて言います。これは上の2例よりうんと分かりやすいですね。ということは、それだけ羽鳥アナがだめということになりますが。(ーー;) これをおかしいと感じなかったら・・・まずいですよぉ~。
 「復帰することができない」のは「恐怖が消えぬ」という原因があるからで、それは「恐怖が消えなくて復帰することができない」、すなわち「恐怖が消えず、復帰することができない」です。それに対して、例えば、「ダイレクトメールを読まずに捨てた」の「読まず」と「捨てた」の関係を考えてみてください。これは原因と結果ではなく、読まないで捨てたという一連の行為です。
 「~ずに」は「~ないで」ですから、例えば、溝を埋めずに終わらせる、溝を埋めずに別れてしまう、冷静な判断をせずに先走る、冷静な判断をせずに放置する、恐怖を克服せずに終わる、恐怖を克服せずに逃げる、こういうのがしっくり来るのです。「消えずに」は、「恐怖が消えずに残っている」という言い方ならしますよ。
 停電から5日、電気は半分使えるのでさほど不自由なことはありませんが、換気扇が動かないのには困っています。炒め物が作れない、つまり、料理に油を使えないのです。まぁね、煮物、蒸し物、鍋料理を食べればいいんですけど、蒸気もね、結露がひどくて後が怖いぃ~~~(~_~;)アスハガイショクダナ
コメント
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