◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

やっぱり出た、「価値感」だって。

2011-02-23 20:36:54 | 気になる言葉、具体例
                                 トロフィーだよ
 グラミー賞を複数の日本人が獲得したという話題でコメントしていた音楽評論家が「オリンピックで金メダルを4個取った、そのくらいのかちかんがあるんじゃないですか」と言ったのですが、テロップも「価値感」でした。はい、ここで「あれっ?」と思ったかた、鋭いですね。そう、「価値観」ではなく、「価値感」です。その意味するところは、価値があるぅ~みたいな感じぃ~? ですかね。(ーー;)
 「責任」と言うべきところで「責任感」と言ってしまう、こういう困った現象が広がり、これまでに何度か書きましたが、それと似た誤用ですね。「責任」は「責任」であり、「責任感」とは意味が違います。同様に、「価値」は「価値」でしょ、「価値感」ではなく、「そのくらいの価値があるんじゃないですか」と言わなければいけません。
 しかも、このテロップを入力した作業者ってば、勝手に作りましたね。「かちかん」で変換しても「価値感」なんて出てきませんよ。だって、本来はそんな言い方しないのですから。果たして本当に価値があるんだかないんだか・・・あるのなら「感」なんて付けないでください。<(`^´)>
 「かちかん」と言った人も「価値感」と書いた人も罪が重いですよ。「責任感」という言葉はもともとあって、「責任」とごっちゃになってきたということですが、「かちかん」といえば本来は「価値観」です。「価値観」とは、社会生活上どうすることに価値があるかということに関する考え方、ですから、誤用の程度としてはさらにひどいと言えます。発言や文字を電波に乗せるに当たって必要な責任感が欠けていませんか?
 あ、そうだ、「責任感」といえば、己の愚かな行為を何も覚えていないなどとぬかす海老なにがし、久しぶりに見たと思ったら、やはり「責任」を「責任感」と言っていました。( ̄д ̄)! それにしても、歌舞伎俳優で隠し子のいる人って、何人もいるのですね。しかも、てんで平気なのですよ、隠し子なんて別にどうってことないと思っているみたい。伝統文化、芸に価値はあるとしても、人としてどうなの?
コメント
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