妨害ではありません
「誤った通知に翻弄させられた人」は「スーパーJチャンネル」で聞いたナレーションです。以前、安めぐみが言った「あのアインシュタインをも翻弄させるほどのもの」を例に挙げたことがありますが、まさかねぇ~、全国ネットのニュース番組でこれを聞くとは・・・( ̄д ̄)!
「~を翻弄する」、自分の思うとおりにもてあそぶこと。他動詞ですから「○が△を翻弄する」が基本の形です。それを受身の形にすると「△が○に翻弄される」となりますから、「誤った通知に翻弄された人」が正しいわけです。このごろ「させられた」「された」「させた」を全く区別できない人が増えていますが、これは大変な問題です。
なぜかというと、「誤った通知に翻弄された人」はいわば被害者ですが、「誤った通知に翻弄させられた人」となると、被害者でもあり加害者でもある、被害者だったけれど結果的に加害者になってしまったという話になるからです。自分の意思ではなかったにせよ、他人を翻弄したという意味になるのですから加害者です。
ナレーション原稿を書いた人、そのまま読んだナレーター、それを聞いて訂正しなかったアナウンサー。だれも「翻弄させられた」と「翻弄された」の違いを考えない、誤った日本語で誤った報道をする、そんな現状です。芸能人の日本語がおかしいというのとは訳が違いますが、こんなことでいいの(ーー゛?
そういえば、芸能人がある事件に妙な形で関連して書いた文章の中に「営業妨害にあわせられた被害は大きく」というのがありましたが、矛盾しています。「営業妨害にあわせられた」は、強制されてしかたなくではあるけれど営業妨害をした、という意味になります。なのに「被害は大きく」とは一体どういうこと? ちなみに、「皆さんご迷惑いただいているかと思うんですけど」と言ったのもこの人。
「営業妨害にあった」と書いたのなら、そう書いた人は被害者です。「営業妨害にあわせた」なら加害者です。「営業妨害にあわせられた」なら、その加害者(首謀者)に指示されて営業妨害を実行した人(実行犯)、つまり、加害者です。その芸能人は、自分は被害者だと言っているわけですが、文章では加害者になっています。
ちゃんとしたニュース番組も例外ではなく、こういう変な日本語がそこらじゅうにあふれていますから翻弄されないように気をつけましょうね。
「誤った通知に翻弄させられた人」は「スーパーJチャンネル」で聞いたナレーションです。以前、安めぐみが言った「あのアインシュタインをも翻弄させるほどのもの」を例に挙げたことがありますが、まさかねぇ~、全国ネットのニュース番組でこれを聞くとは・・・( ̄д ̄)!
「~を翻弄する」、自分の思うとおりにもてあそぶこと。他動詞ですから「○が△を翻弄する」が基本の形です。それを受身の形にすると「△が○に翻弄される」となりますから、「誤った通知に翻弄された人」が正しいわけです。このごろ「させられた」「された」「させた」を全く区別できない人が増えていますが、これは大変な問題です。
なぜかというと、「誤った通知に翻弄された人」はいわば被害者ですが、「誤った通知に翻弄させられた人」となると、被害者でもあり加害者でもある、被害者だったけれど結果的に加害者になってしまったという話になるからです。自分の意思ではなかったにせよ、他人を翻弄したという意味になるのですから加害者です。
ナレーション原稿を書いた人、そのまま読んだナレーター、それを聞いて訂正しなかったアナウンサー。だれも「翻弄させられた」と「翻弄された」の違いを考えない、誤った日本語で誤った報道をする、そんな現状です。芸能人の日本語がおかしいというのとは訳が違いますが、こんなことでいいの(ーー゛?
そういえば、芸能人がある事件に妙な形で関連して書いた文章の中に「営業妨害にあわせられた被害は大きく」というのがありましたが、矛盾しています。「営業妨害にあわせられた」は、強制されてしかたなくではあるけれど営業妨害をした、という意味になります。なのに「被害は大きく」とは一体どういうこと? ちなみに、「皆さんご迷惑いただいているかと思うんですけど」と言ったのもこの人。
「営業妨害にあった」と書いたのなら、そう書いた人は被害者です。「営業妨害にあわせた」なら加害者です。「営業妨害にあわせられた」なら、その加害者(首謀者)に指示されて営業妨害を実行した人(実行犯)、つまり、加害者です。その芸能人は、自分は被害者だと言っているわけですが、文章では加害者になっています。
ちゃんとしたニュース番組も例外ではなく、こういう変な日本語がそこらじゅうにあふれていますから翻弄されないように気をつけましょうね。