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カニを売っていますね
すっかり定着しましたね、「いちばん最初」「作業が進まずにイライラ」「従来から」「古来より」「責任感重大」「影響力を与える」「明らかとなる」「出させていただく」「観光地に訪れた」「お客さんが来ていただく」「お休みです」「ご使用できません」「野菜が売ってます」「くっつきづらい」「多額の保険金を掛ける」「想像力をかきたてる」などなど。
「めざましテレビ」の女子アナやリポーターがしゃべっている日本語の程度の低さときたらひどいもので、「野菜がたくさん売ってます」なんて言い方を平気でしますからね。そのせいか、これが広く定着してしまったようで、若い人のほとんどがこういう言い方をしているような印象すらあります。
Eテレ「高校講座」を見ていたら、若い女性が「たくさんメロンが売ってますねぇ~」と言いました。でも、その後、大きな機械を見ながら「ものすごい速さで糖度が測られています」と言ったのですよ。「糖度を測る」→「糖度が測られる」は言えるのに「メロンを売る」→「メロンが売られている」を言えないのはなぜ?
「分かりづらい」「広がりづらい」「これが危険だとは思いづらい」「テフロン加工ならくっつきづらい」など、「~づらい」も随分広がって定着しました。「言いづらい」「やりづらい」はいいのですが、明らかに「~にくい」のほうが合う言葉まで「~づらい」ですからね、うんざりです。
しかも、「~づらい」の元々の意味が「つらい」だということを忘れたかのような表記、例えば「わかりずらかった」というテロップまで見られますし、一般の人が書いた文章の中にも「文章が読みずらい」などという表記が出てきますから、「~ざるおえない」同様、読みにくいったらありゃしない( ̄д ̄)!
大体、「これが危険だとは思いづらい」なんて、本来「これが危険だとは考えにくい」「これが危険だとは気づきにくい」「これが危険だとはなかなか思えない」と言うところですよ。さすがに「これが危険だとは思いにくい」と言う人はあまりいないと思うのですが、「~づらい」がはやったせいで簡単に「思いづらい」なんて言ってしまうのですから、はやりに流されたらどうなるか、少しは考えてくださいよ。
転落死、多額保険金・・・、一人や二人ではなく、かなりの人数がお金を搾り取られた挙げ句に殺され、保険金まで取られるという、何とも恐ろしい事件が起きましたが、この事件の報道で完全に定着してしまった「多額の保険金が掛けられていました」という言い方、おかしいですよ、困ったものです。保険を掛けた → 保険金をもらう、高額の保険を掛けておいた結果、多額の保険金が支払われるのですよ。
またもや「日曜美術館」で森田アナが「見る者の想像力をかきたてます」と言うのを聞きました。「美の壺・ドールハウスの美」のナレーションも「想像力をかきたてる仕掛け」です。かきたてる、刺激して沸き上がらせる。不安をかきたてる → 不安が沸き上がってきます。想像をかきたてる → 想像が沸き上がってきます。「想像力」をかきたてると「想像力」が・・・沸き上がる・・・なんかすんごい感じぃ~~~( ̄~ ̄)。
ところで、あるとき、「報ステ」のナレーターがやけにきっぱり「古来」と言ったのですが、いいですよ~d(⌒・⌒)、とてもふさわしい感じがしました。正しい日本語は、ただ単に「正しい」というだけではなく、ビシッと決まって感じがいいものなのです。今の変な日本語は、まるで何かのすき間を埋めるようにくどくどしゃべっているだけで締まりがない、どうにも決まらないという感じです。
すっかり定着しましたね、「いちばん最初」「作業が進まずにイライラ」「従来から」「古来より」「責任感重大」「影響力を与える」「明らかとなる」「出させていただく」「観光地に訪れた」「お客さんが来ていただく」「お休みです」「ご使用できません」「野菜が売ってます」「くっつきづらい」「多額の保険金を掛ける」「想像力をかきたてる」などなど。
「めざましテレビ」の女子アナやリポーターがしゃべっている日本語の程度の低さときたらひどいもので、「野菜がたくさん売ってます」なんて言い方を平気でしますからね。そのせいか、これが広く定着してしまったようで、若い人のほとんどがこういう言い方をしているような印象すらあります。
Eテレ「高校講座」を見ていたら、若い女性が「たくさんメロンが売ってますねぇ~」と言いました。でも、その後、大きな機械を見ながら「ものすごい速さで糖度が測られています」と言ったのですよ。「糖度を測る」→「糖度が測られる」は言えるのに「メロンを売る」→「メロンが売られている」を言えないのはなぜ?
「分かりづらい」「広がりづらい」「これが危険だとは思いづらい」「テフロン加工ならくっつきづらい」など、「~づらい」も随分広がって定着しました。「言いづらい」「やりづらい」はいいのですが、明らかに「~にくい」のほうが合う言葉まで「~づらい」ですからね、うんざりです。
しかも、「~づらい」の元々の意味が「つらい」だということを忘れたかのような表記、例えば「わかりずらかった」というテロップまで見られますし、一般の人が書いた文章の中にも「文章が読みずらい」などという表記が出てきますから、「~ざるおえない」同様、読みにくいったらありゃしない( ̄д ̄)!
大体、「これが危険だとは思いづらい」なんて、本来「これが危険だとは考えにくい」「これが危険だとは気づきにくい」「これが危険だとはなかなか思えない」と言うところですよ。さすがに「これが危険だとは思いにくい」と言う人はあまりいないと思うのですが、「~づらい」がはやったせいで簡単に「思いづらい」なんて言ってしまうのですから、はやりに流されたらどうなるか、少しは考えてくださいよ。
転落死、多額保険金・・・、一人や二人ではなく、かなりの人数がお金を搾り取られた挙げ句に殺され、保険金まで取られるという、何とも恐ろしい事件が起きましたが、この事件の報道で完全に定着してしまった「多額の保険金が掛けられていました」という言い方、おかしいですよ、困ったものです。保険を掛けた → 保険金をもらう、高額の保険を掛けておいた結果、多額の保険金が支払われるのですよ。
またもや「日曜美術館」で森田アナが「見る者の想像力をかきたてます」と言うのを聞きました。「美の壺・ドールハウスの美」のナレーションも「想像力をかきたてる仕掛け」です。かきたてる、刺激して沸き上がらせる。不安をかきたてる → 不安が沸き上がってきます。想像をかきたてる → 想像が沸き上がってきます。「想像力」をかきたてると「想像力」が・・・沸き上がる・・・なんかすんごい感じぃ~~~( ̄~ ̄)。
ところで、あるとき、「報ステ」のナレーターがやけにきっぱり「古来」と言ったのですが、いいですよ~d(⌒・⌒)、とてもふさわしい感じがしました。正しい日本語は、ただ単に「正しい」というだけではなく、ビシッと決まって感じがいいものなのです。今の変な日本語は、まるで何かのすき間を埋めるようにくどくどしゃべっているだけで締まりがない、どうにも決まらないという感じです。