◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「見られながら、ご飯を食べる」って?

2022-07-10 14:35:11 | 言葉についてあれこれ
                                  誰かいるぅ

 「カオナシがのぞいている窓は、食卓の横にある窓だそうです。カオナシに見られながら、ご飯を食べるというのは、なんだか不気味な感じがしますね」(2020/1/7 7:00 おたくま経済新聞)って、読点がいっぱい( ̄д ̄)! まず、「カオナシがのぞいている窓は食卓の横にあるそうです」でしょ。
 次は、見られながらご飯を食べるのですから読点は要りませんね、「カオナシに見られながらご飯を食べるというのは」でしょ。その後の読点はあってもなくても、どちらでもいいと思います。「カオナシに見られながらご飯を食べるというのは何だか不気味な感じがしますね」って、確かに不気味(^^;。
 「刺激が無さすぎる生活はそれはそれで、猫ちゃんの健康を損ねてしまう可能性があるのです。(中略)気になる音や動きを発見すると、即座に反応ができるような状態です。(中略)猫ちゃんによっては退屈に感じると、同じ場所をウロウロと歩き回る子もいます」(2020/7/7 12:00 ねこちゃんホンポ)って Ψ( ̄д ̄)Ψ。
 まず、読点の位置、「刺激がなさ過ぎる生活は、それはそれで猫ちゃんの健康を損ねてしまう可能性があるのです」でしょ。次は「反応ができるような」の「が」が余計で、それがなければなおさらのこと、読点は要りませんね、「気になる音や動きを発見すると即座に反応できるような状態です」でしょ。
 最後は、読点の位置がおかしい、「ウロウロと」の「と」が余計、始めと終わりがつながらない、いろいろおかしいですね。「猫ちゃんによっては、退屈に感じると同じ場所をうろうろ歩き回ったりします」もしくは「猫ちゃんの中には、退屈に感じると同じ場所をうろうろ歩き回る子もいます」です。
 「患者の中にはそのことを理解しているため、『自宅で死を迎えたい』と言い出せない人もいます」(2020/10/22 10:01 幻冬舎GOLD ONLINE)は区切る位置がおかしいですね、「患者の中には、そのことを理解しているため『自宅で死を迎えたい』と言い出せない人もいます」でしょ。
 「視力そのものは、悪く0.2~0.3ほどしか見えないといわれています。(中略)虹彩は伸び縮みをして、光の量を調整しているところです」(2020/11/20 15:00 YAHOO!ニュース)って <(`^´)>。この人の書く文章は誤字・脱字・余字なんて当たり前、いつも支離滅裂で、読点の打ち方もめちゃくちゃです。
 前半は簡単ですね、「視力そのものは悪く、0.2~0.3ほどしか見えないといわれています」でしょ! 後半は読点の位置によって書き方が変わります。「虹彩は伸び縮みして、光の量を調整しています」もしくは「虹彩は、伸び縮みして光の量を調整するところです」、どちらかです。
 「愛犬が事故に遭わないにようにどうすれば、いいかを考えていきましょう。(中略)飼い主さんが、たまたまか小型犬なので、リードを付けないでいたのでしょうね」(2020/12/19 12:00 YAHOO!ニュース)、これも前の例文と同じ人ですが、おかしな文章でも気にしない、そもそもおかしいということに気づいてもいないのでしょう( ̄" ̄)。
 「愛犬が事故に遭わないように、どうすればいいか考えていきましょう。(中略)飼い主さんが、たまたまなのか、小型犬なのでリードをつけないでいたのでしょうね」です。読みやすく、伝わりやすくするために読点を打つ、そういう基本を意識しましょう。どこにでもテキトーに打てばいいというものではありませんよ。
 「気に入らないフードは出されても『プイッ』なんてこともありますよね」(2021/5/13 16:00 ねこちゃんホンポ)って、読みにくい( ̄" ̄)。「気に入らないフードは、出されても『プイッ』なんて…」か、読点なしなら「気に入らないフードを出されると『プイッ』なんて…」と書かないとぉ( ̄_ ̄)。
 「お父さん、お母さん、ちょっと照れてるよ」はCMのセリフですが、誰が照れているのか不明。その後、何度か見てようやく分かりました。照れているのはお母さんで、それをお父さんに報告しているわけです。それなら「お父さん、お母さんちょっと照れてるよ」と言わないとぉぉぉΨ(`^´)Ψ。
 「美の壺 粋を極める 男の靴」(2021/9/9)で「2017年の靴磨き世界選手権で優勝した、腕の持ち主です」と言った木村多江( ̄д ̄)! 完全に「腕の持ち主です」と聞こえましたから、体の一部である“腕”そのものを持っている人が頭に浮かんでしまい、ぞくっとしました( °°)。なぜそんなところで区切る?
 「フランケンシュタインの誘惑」(2021/9/22)で、もや~っΨ( ̄д ̄)Ψ。黒い背景に白抜きで「私はとてもうれしい/なぜなら/見込みがありそうだからだ」という文字が表示されているのですが、「見込みがありそうだ」は赤色で、同時に「エドワード・テラーは『見込みがありそうだ』と語った」というナレーションが聞こえました。
 そうか、だから「見込みがありそうだ」を赤色にしたのだと合点がいったのですが、「見込みがありそうだからだ」を「見込みがありそうだ」+「からだ」と読んでしまい、頭が「?」でいっぱいになりました。これは「見込みがありそう」+「だからだ」ですよね。赤色にするのは「見込みがありそう」までにすべきだと思います。
 「作品のタイトルを変え、コンセプトも変えたとはいえ、これでは『お金の持ち逃げではないか』といった声も少なくない」(2021/10/4 17:40 COURRiER Japon)、制作の材料として必要な“紙幣”を提供したのに、アーティストが提出したのは“真っ白なキャンバス”だったという話。「…とはいえ、『これではお金の持ち逃げではないか』といった声も少なくない」でしょ!
 「この動画は、機内に居合わせたアメリカ人歌手のジョーニーが、Tiktokに投稿したことで広く拡散された」(2021/11/6 11:40 COURRiER Japon)って、「ジョーニーが」の後ろ、なぜそこに読点を入れる? 「ジョーニーがTiktokに投稿したことで」が肝心な部分ですよね。読点を入れることの意義なんて、もしかして、考えたことない?
 ※パソコン不調、ネットはつながったりつながらなかったり・・・(-_-;)。

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