交通が発達する以前に廿日市から平良、原、玖島、多田、吉和を経由して匹見に通じていた旧石州往還道沿いの所々を紹介していこう。
先日紹介した菊ケ迫山の尾根筋東側から御棒杖山の尾根越をしてからは名残りはみられない。原橋本の地はかって村役場、郵便局、農協、商店、駐在所、医院、醤油醸造場、などがならび旧原村の中心地で、「原で橋本田舎の名所出馬入馬馬の市」といわれ古くから賑わっていたようである。辻地蔵の基礎石には「宝暦十三年未四月吉日、是ヨリ 右山縣道 左石州道 願主當村」と刻されており、旅人の安穏を祈念して祀られていたものとみられる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます