We miss you...


ウチのネコが、先日息を引き取った。
秋の寒い朝に仕事場で死にかけてたのを拾って、蘇生させ、貰い手もないので飼うことにして、以来16年ちょっと、ウチの子だった。
これらの写真はすべて生前のもので、段落の内容とは必ずしも関係あるわけでない。


これは拾って間もなく、痩せ衰えてたのがやっと復活してきたくらいの時期だ。キジトラのオスだ。
拾ってすぐ獣医に見せて、4か月くらいの子じゃないか、と言われた。栄養失調とネコ風邪で、指先のケガが悪化していて、指先の肉を少し失った。


当時のウチのウェブサイトの掲示板には、
「先月、仕事場で仮死状態の子猫を保護しました。
極度の空腹と寒さ、それに風邪を引いており、凍傷もありました。
なんとか蘇生させ、治療しつつもらい手を探していたのですが見つからないので、ウチで飼うことにしちゃいました。
元々飼われていたようで人懐こく、トイレもきちんとできる、なかなかのおりこうさんなのです。
推定8月生まれのキジトラの♂です。いずれどこかでご紹介しますね。」と書き込んでいる。
頭のてっぺんに、ムンクの「叫び」を戴いていた。


子供と遊ぶネコ。
拾った当時、子供たちは小学生。ネコは末弟として、子供たちと共に育ってきた。
子供たちが独立して家を出てからも、ネコは兄弟である子供たちの帰省をなにより喜んでいた。我々両親も、子供たちの抜けた穴をネコに埋めてもらっていたかもしれない。


テヘッ!
俺にふざけてこんなことされても嫌がるでもなく、されるがまま。


ブラッシングで抜けた毛玉で、なめネコ的ツッパリにされたの図。
気性の穏やかなネコだった。


生涯、自宅警備の任務を全うした。


晩年は、脳に何らかの腫瘍等が疑われる症状が現れたが、老齢でもあり、手術ではなく薬で軽減する治療を選んだ。
最晩年の昨年末には一度下半身がマヒしてしまったが、正月までにはまあまあ歩けるまでに復活して、コロナ禍でも帰省可能だった何人かの子供たちにも会うことができた。
しかし、2月に入ると再び下半身にマヒが出て歩きづらくなり、オシッコもトイレまでもたない状態になった。食欲もなくなったが、それでも水は飲むし、大好きなちゅ~るは食べていた。


最期の日の朝、生前最後の一枚になった写真。
この日は朝から元気がなく、ちゅ~るにも顔を背けていた。前日の昼くらいから何も食べていないようだったので心配していたが、「食べて薬のめよ」と声をかけて、ネコはかーちゃんに頼んで仕事に出た。
昼にかーちゃんに連絡すると、まだ何も食べない、というので、獣医に連れてってもらうことにした。
後で聞いたところでは、ドクターには、薬を飲ますしかないのだが、状態は良くないので、覚悟も必要、と宣告されたらしい。薬を飲ますためのシリンジをもらって帰ったらしい。


夕方、帰宅して玄関を入ると、ネコの名を呼ぶかーちゃんの号泣が聞こえた。
ネコは俺が帰る15分ほど前に、息を引き取っていた。かーちゃんは、もうすぐおとうさん帰ってくるから頑張って、と声をかけ続けていたそうだ。そのせいなのか、ネコは耳をピンと玄関に向け、目を開いて亡くなっていた。
撫でたネコの体はまだあったかかった。なんとか目を閉じてやったが、どうしても半目になってしまう。


でも、そういえばこのネコは熟睡中はいつも半目だった。これは爆睡中の写真。

当日の夜に、子供達にもネコの訃報を知らせた。
数日後の葬儀と火葬には、一番近くにいる子供の一人が当日なんとか駆けつけることができた。


今年の正月、ベッドで息子の手を枕に眠るネコ。
お骨になったネコは、生前愛用のこのベッドに安置している。


それから半月になるが、まだまだ悲しみは癒えず、とても立ち直ったとは言い難い。
ウチの中の陽だまりのあったかいとこには、いつもネコがいた。お前がいないとさみしいぞ、ネコ。
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チリリリリ。


キレンジャクに遭遇。
小さな鈴を転がすような、チリリリリ、というようなきれいな声で鳴く。


ナナカマドの実をついばみに来たようだ。


キレンジャクやヒレンジャクは、羽毛の質感がたまらないな。


樹上だと逆光になるからわかりにくいけど、地上に降りればこのとおり、尾羽の先が黄色い。よく似たヒレンジャクは、尾羽の先が赤いのだ。

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