初。
今日は、今年初バイク。
やっぱりXT400Eはいいバイクだ。
XT400EにはSRXの400後期型と同じ5Y7エンジンを積んでいるが、たぶんギア比とかキャブセッティングが違ってるはずで、中低速重視の驚異的フラットトルクにチューンされている。
なので、性能曲線から読み取る安心して引っ張れる最高速度はせいぜい120km/hだし実際もそんなとこだろうが、トップギアで40km/hでも走行できるし、トップでも45km/hあたりからならノン・スナッチで加速できる。発進加速も80km/hあたりまでなら実に小気味よくて、中速域を使ってシフトアップしていくと、まったくガンバってる感なしにスルスルと加速していく。逆に、あまり引っ張ってもそんなに気持ちいい加速はしない。そもそもアクセルを急激にガバ開けしてもデロデロダルダルとかったるくしか吹け上がらないエンジンだけど、アクセルを意識してガーバッ、くらいに気持ちゆっくり開けると、右手にエンジンがきっちり付いてくる感じだ。
なので、高速道路だと現代ではやや力不足だが、下道ならSRXよりある意味面白いかもしれない。
車体がオフ車だから、21インチのでかい前輪のせいで、勝手にヒラヒラ曲がる感じではない。でも、ストロークの長いサスペンションがよく動いてよく踏ん張るのと、オフ車向けロードタイヤがこれまたよく踏ん張ってくれるおかげで、高いステップに載せたブーツの底の外側を擦るまで倒しても不安なく走れるから、ワインディングでもそれなりに楽しく走れる。中低速のいいエンジンにギア比も相まって、R230中山峠を、5速のまま軽々と駆け上がっていける。
燃費もいいし荷物もそこそこ積めるから、下道をトコトコツーリングするのには最高だ。
これは、速さを追求するレーサーとはまた違う、公道を楽しく走れるというチューンの一方向を示していると言えるだろう。
公道復帰作業中のSRXは、その作られた時代が仇になったのか、ロードスポーツとしてそこまで割りきったセッティングにはできなかったのか、しなかったのかはわからないが、そこそこの最高速と引き換えに、街乗り程度の低速がややきつい感じになっているようだ。まあ、まだ実際にSRXを走らせてないから何ともだけど、実際にそうなら、たとえば最終減速比を少し大きくしてやるだけでも、もっと面白くなるかもしれない、と思う。
ま、何がキモチいいかとか、楽しいかとか、面白いかなんてのは人それぞれだから、市販車としてはターゲットユーザーの嗜好の最大公約数を狙って作るしかないみたいなとこはあるのだろう。だからユーザーはみんな、より自分好みにするのに、なにかしら手を加えてしまうんだろうしな。
いずれにしても、まずはほぼノーマルで走らせてみないと、語ることもできまい。XTも今年車検だし、忙しいなあ。むふふ。