東芝の次期執行役社長に西田厚聰氏が内定したと報じられた。西田氏は国内大手電気メーカ初のパソコン出身の社長となった。国内市場トップのパソコンメーカNECは既にパソコン事業を子会社にスピンオフさせ、先週第2位の富士通もパソコン事業を南多摩工場から川崎に移転する事が発表された。2000年以降パソコン市場は台数ベースで伸び悩む一方、単価下落が続き右肩下がりの売上高が続いている。Gfkによれば昨年から好調だったTVチューナ付きデスクトップパソコンの売上が軟調で今月初めに大幅値下げ、昨年同時期より3万円も安く売って何とか売上を稼いでいる。このような中でパソコン事業出身の西田氏の社長就任は、長い間同じ業界に身をおいた私にとって感慨深いものがある。
海外向けノートパソコンが主力の東芝も中国の低価格攻勢を受け2002年頃から構造改革に着手し苦労しながら2004年度黒字化の目処が立ったと報じられている。2002年当時誰もが中国シフトを進めている時で青梅に資源を集中すると聞き先行き不安を感じたのを記憶しているが、今回アウトソースを徹底的に進めたと聞いて多分修正があったのだと思った。パソコン事業は主要部品のソフトウエア、CPU、メモリー、周辺装置等が全て水平分業化され誰もが作る事が出来るビジネスモデルとなっている為、徹底的にオペレーションを効率化し非常に薄いマージンで利益を出さないと生き残れない事業である。言葉や好みの差、商習慣の違いで日本独自の市場が存在して来たが、中国・インド等途上国のパソコン普及とディジタル家電との融合が市場の壁を低くし、今後低価格化が更に進むと私は見ている。その中で世界市場に主戦場にしている東芝が黒字化の目処をつけた意味は大きい。
西田氏はノートパソコンを世界市場で認知させ、世界ブランドにした。他のどの日本メーカも出来なかったことである。95年から4年弱米国で働いた時TAIS(東芝アメリカ)と取引があり、トップメーカには良い人材が集まるという事を実感した。優秀な資材管理人材を持っていかれた事も記憶に残っている。世界市場はより競争が厳しくその中で黒字化できたは本当に凄い事である。他の事業を全て良く知っている訳ではないが、パソコン事業は最も速度が速い世界規模のビジネスである。その中で培われたビジネス感覚はどの事業にも通用すると私は思う。DVD等ディジタル家電や難しい舵取りが要求される他分野の事業にパソコン流のスピード経営で業績が改善することを西田氏に大いに期待したい。
海外向けノートパソコンが主力の東芝も中国の低価格攻勢を受け2002年頃から構造改革に着手し苦労しながら2004年度黒字化の目処が立ったと報じられている。2002年当時誰もが中国シフトを進めている時で青梅に資源を集中すると聞き先行き不安を感じたのを記憶しているが、今回アウトソースを徹底的に進めたと聞いて多分修正があったのだと思った。パソコン事業は主要部品のソフトウエア、CPU、メモリー、周辺装置等が全て水平分業化され誰もが作る事が出来るビジネスモデルとなっている為、徹底的にオペレーションを効率化し非常に薄いマージンで利益を出さないと生き残れない事業である。言葉や好みの差、商習慣の違いで日本独自の市場が存在して来たが、中国・インド等途上国のパソコン普及とディジタル家電との融合が市場の壁を低くし、今後低価格化が更に進むと私は見ている。その中で世界市場に主戦場にしている東芝が黒字化の目処をつけた意味は大きい。
西田氏はノートパソコンを世界市場で認知させ、世界ブランドにした。他のどの日本メーカも出来なかったことである。95年から4年弱米国で働いた時TAIS(東芝アメリカ)と取引があり、トップメーカには良い人材が集まるという事を実感した。優秀な資材管理人材を持っていかれた事も記憶に残っている。世界市場はより競争が厳しくその中で黒字化できたは本当に凄い事である。他の事業を全て良く知っている訳ではないが、パソコン事業は最も速度が速い世界規模のビジネスである。その中で培われたビジネス感覚はどの事業にも通用すると私は思う。DVD等ディジタル家電や難しい舵取りが要求される他分野の事業にパソコン流のスピード経営で業績が改善することを西田氏に大いに期待したい。