かぶれの世界(新)

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日本サッカー北朝鮮に勝つ

2005-02-13 11:58:31 | スポーツ
W杯アジア地区最終予選第1戦で日本は北朝鮮に辛勝した。前から心配していたリード後守りに入り日本チームの精神的な弱さが出て後半に同点に追いつかれた。守りに入るとボランチが下がり気味になり中盤の溜めがなくなって攻めに迫力を欠き、ここでボールを獲られると北朝鮮の攻撃チャンスが生まれた。しかし同点になると北朝鮮も人の子、同じように攻撃的な姿勢が弱まり高原・中村の投入で試合の流れががらりと変わりロスタイムに大黒の奇跡的な決勝点が生まれた。やはり劣勢になった時試合の流れを帰る欧州組の力が必要である事を実証した試合であった。

今回は拉致問題・核武装等で鋭く対立している北朝鮮との試合であったが、双方のサポータは公平で互いのチームの善戦を称え不測の事態もなく成功裏に終わった。北朝鮮サポータと言っても在日と呼ばれる日本在住の朝鮮人であり、彼等は日本文化の中で育った人達で、一昨年のW杯で生まれた日韓友好の流れを受けて政治抜きでサッカーを楽しむ姿勢に終始したように見える。日本育ちの在日の2選手が度々TVに取り上げられ日本人的スタイルで生の声で語り、その家族も何度もTVに出て北朝鮮のチームを身近に感じられた事が決定的に良い影響を与えた。それでも政治的に反感を持つものがたとえ少数でも挑発したり威嚇したりすれば事態は変わった可能性もある。昨年のアジアカップで見せた中国ファンの日本チームやファンを攻撃する過激で未熟な応援を思い出し何事もなくほっとした。今回の応援振りは世界に誇れるもので、その意味で両サポータにおめでとうと言いたい。

私の2005年大胆占いは緒戦で躓くことになっていたが、幸いかな良い方に外れた。とは言っても今後簡単に予選を突破できる保証は何処にもない。私が気になるのは攻め込まれたときの精神的な弱さである。アジアカップで最後まで諦めないというチームスピリッツが生まれたと思うが、今後も試合の流れで攻め込まれる事は多々あると予想され、仲良しクラブでは乗り切れないだろう。その時は個人の力で流れを変えることのできる欧州組の活用は必至である。フランス大会予選のときのような絶望的事態になっても諦めず勝利に向かってチームを引っ張るリーダの存在が是非とも必要であると思う。


コメント
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