かぶれの世界(新)

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岡田ジャパン機能する

2008-05-25 18:53:47 | スポーツ

昨夜のコートジボアール戦は、岡田監督に替わり初めて新しいスタイルのサッカーが垣間見え、それが機能したときはこのクラスのチームにも脅威になりうると感じた。

コートジボアールは主力が抜けて1.5軍とか2軍チームと言われてはいるが、それでも日本選手がレギュラーを張れないプレミア・リーグなど欧州のリーグで戦っているメンバーばかりだ。中1日の強行日程は気の毒だったが、それでも格上のチームという印象はあった。

前半日本の早いパス回しと相手の裏をつく早い攻撃が機能した。岡田サッカーの特徴は守備重視とカウンター攻撃だったと思うが、今まで殆ど攻撃の形が出来なかった。岡田ジャパンのコンセプトは欧州組の参加なくして機能しないだろうと前に予想したのが今回当たった気がする。

中盤で相手チームに詰められると従来横か後ろにしか出なかったパスが、今回欧州組の2人が加わって個人技で前に出す頻度が増え、攻撃するタイミングが早まった。このちょっとした攻めの速さは、相手チームの守備陣形を作る時間を奪い、ジャパンの得点のチャンスを増やした。

得点した場面は不調の高原をはずしてスピードのある玉田と大久保のツートップにし、欧州組が加わって生まれた中盤からの攻めの早さが見事に機能した結果だった。

松井と長谷部が加わったことでチームにダイナミズムが生じた。二人とも高い個人技があるが、他の日本人イレブンに比べ接近戦で球際に強かった。特に浦和にいた頃の長谷部はひ弱な感じを受けていたのに、今回彼が非常に力強く感じたのは驚きだった。

国内リーグももう少し選手を育てる観点から考えてみたらどうだろうか。その中で、今回代役で出た長友が小柄ながら体を張って精力的に動き回ったのは印象的だった。彼の活躍は岡田ジャパンの中でも今後も一定の役割を果たしていく予感のようなものを感じた。

だが、誰もが指摘したように後半の選手の動きは良くなかった。特に相手に詰められた時判断力が鈍り甘いバックパスが何度も危機を招いたのが気になる。又、いつもなら目立つ中澤の長身が普通の選手に見えた。高さを生かした攻撃を仕掛けてこられた時堪えることが出来ただろうか。

このゲームは日本が一方的に有利な組み合わせだ。相手が中1日のハンディが無く、1軍だったら同点どころか逆転された可能性は高い。だがそれでも、岡田ジャパンはFIFAランク上位の強豪チームが脅威と感じるゲームが出来たように思う。■

コメント
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