悪い事は続けて起こる。月曜日に泌尿器科で紹介され市内の医師会病院に行きMRI検査を受けた。その時右足の親指の付け根に痛みを感じ、少しビッコをひきながら行った。その時はそれ程大事になるとは思わなかったのだが、その日の夜から痛みが酷くなりまともに歩けなくなった。
症状から通風が再発したのは間違いなかった。信じられない気持ちだった。というのも、前回紹介したように尿酸値は正常(6.2)で、水分摂取不足でもなかった。だが、今回の痛みは今までの経験を含め最大級だった。ベッドの中で患部が布団に触るだけで激痛が走り、目が覚める繰り返し。
前立腺肥大症の治療中の私には、ベッドからトイレまでの距離がこれほど長く感じたことはない。朝まで難行が何回も続く。朝方は疲れ切って2-3時間は熟睡でき睡眠時間を確保できた。尿酸値が正常なのに通風になった事はない、処方薬を飲んでいるので血液成分に変化が起きたのだろうか。グラビット錠に副作用がないかネットで調べたが、それらしいものは見つからなかった。
昨日は妹を連れて母を見舞いに行き、友人と昼食をする予定だったがキャンセルした。二日目の夜も状況は変わらず、親指の付け根の赤い腫れが幾分大きくなった気がする。かなりやばい状況だ。経験ではこの程度の痛みは5日続く。じっと我慢するしかない。
検査結果はまだ聞いていない。医師会病院では検査だけで、所見は泌尿器科医から聞くことになっている。それは分かっていたので、検査技師に「検査結果の感想聞かせて欲しい、何か見つかったか」と擦り寄って聞くと、返事はなく微妙に笑った。昼食相手にキャンセルを電話で伝えた時、彼女は「それって良いサインじゃないの」と言った。確かにそうだ、ガンにはなりたくない。微妙な笑いを頼りに今週を過ごすことになりそうだ。
医師会病院のある通りはメインの国道から平行に走る2本目の道路で、産科から眼科まであらゆる種類の個人医院が建ち並んでいる。3軒おきに医院がある感じだ。多すぎではないのかと看護婦に話を向けると、この土地は霧が深く呼吸器系の患者が多いのと食生活習慣が関係しているという。何度も聞かれた質問のようによどみなく返事が返ってきた。それに交通の便が良い。
妹夫婦が通風に悩む私を外食に連れ出してくれ戻ってこの記事を書いている。医療関係に詳しい義弟の情報を聞き、これから先の治療の助言を聞いた。私が通風で足を引き釣りながら歩く情けない姿を見てニヤニヤ笑った、憎たらしい彼の助言は大変参考になった。■