息子夫婦と孫が台風とともにやって来て、東京に戻って行った。今日は台風一過の好天で、折角田舎まで来たのに何処にも行けず少し可哀想だった。だが、ここに来るまでに瀬戸内海の3つの小島に立ち寄ってきた彼らには良い休みだったかもしれない。3歳になった孫も私には小台風だった。いなくなってホッとする私に気が付いた。だが、1日中話し相手のない私にとって、どうあろうと身内が着てくれたこと事態が嬉しかった。
息子家族が到着した日は台風27号が四国沖に近づき始めた頃で、風は思ったより強くなかったが雨が強く一昼夜降り続けた。近くを流れる肱川が警戒水位を超え避難勧告が出て一部地域で冠水した。全国ニュースでも報じたようだ。今朝の週間ニュースでもやっていた。記憶する限り大洲市は全国一暑い日か、大雨で冠水した時しかニュースにならないようだ。
翌日激しい雨の中、息子家族と外に出て馴染みのカフェで昼食をとった。その後、治療のためしかに向かいそこで息子に車を預けた。受けて受けに出た看護婦が窓の外を指差した。遠方に広がる水田が冠水して大きな池になっていた。もう少し水位が上がると駐車場に到達するので車を高台に移した方が良いと言われた。申告した部分の治療は終ったが、他に治療が必要な部分が見つかった。だが、東京に戻るタイミングに合わせて根本治療まで行かなかった。
治療が終った後息子と合流し買い物を終わると、歯科医に続く道が冠水しているのが見えた。矢落川を渡ると先月冠水した実家に続く道が見えたのでホッとした。最悪は車を乗り捨て、山道を通って実家に戻ることを考えていた。実家の裏山あたりの雨量は大したことがなかったようだ。ニュースを見た家内が息子の家族(多分私も含めて)は大丈夫か問い合わせの電話があった。
昨日、息子家族を空港まで送っていく途中、下灘漁港の近くで週末に開く市に立ち寄った。運動会の催し物みたいな手作りの市だ。そこでハモの揚げ物を食べたが、料亭で食べたてんぷらに比べて少し生臭く感じた。息子が言うには、多分唐揚げだからだという。私はうなずいたものの、料理法の違いをよく理解してない。不味いものは拒絶する孫が食べたから、そう酷くはないのだろう。
秋が深くなるに連れ草木の伸びが遅くなってきて、庭や畑の手入れの手間がかからなくなった。暑い時期は除草剤や除虫剤を撒いても、時間をおかず雑草が伸び、虫が出てきた。だが今は何もしなくとも余りみっともない状況にならない。来年のカレンダーは田舎に滞在する時間を1ヶ月くらい前倒しするプランにする積りだ。庭の柿やハッサクの取り入れ時期に不在になるのが残念だが。
広くて手入れが大変で諦め、2年前から始めたコスモス畑は手入れのタイミングを失った。本来なら田植え時期に近所のトラクター所有者に頼み耕してもらい、余り日をおかず夏至前後にコスモスの種をまく。だが、今年は6月半ばに田舎に来たので天候を伺っているうちに時期を失った。だが、去年咲いたコスモスの種が芽を出し、夏の終わりからまばらに花をつけた。雑草だけなら近所から付くはずのクレームが付かなかった。しかし、来年はちゃんとやらなきゃダメだろう。■